作品タイトル不明
カミラの挑戦2
「でも、取り急ぎで避難民のためというなら」
倒したゴブリンから入手した、粗末な金属武器をヨルクが持っていく。
そして、その金属を利用して、ナイフ、フォーク、スプーンの見本を作って来た。
「あー!ヨルクは他があるでしょう!……ごめん。でも、避難民が困っているならば、これで少し値段がしても欲しいわよね、きっと」
カミラがすぐに反省、謝罪して、ヨルクの見本を受け取る。
「口にも入れるものだし、これの仕上げは私がするわ。ヨルク、ありがとうね」
「何とか他の素材も探すか?」
「そうね。フォークとスプーンならば木製も普通にあるわよね。明日は木材も仕入れましょう」
シミリートとユリアンネはカミラに聞こえないところで相談をする。
そして、魔物の狩りの途中で見つけた様々な木から、試しに使うための木材を調達してくる。
「シミ、ユリ、ありがとう!そうよね。木材でも、子どもたちの練習には良いわよね」
「でも、これだとナイフが……」
「これだけ種類があれば、ナイフにできそうなものもあるかもしれないし」
カミラがシミリートたちから貰った木材で、一番シンプルな形状のスプーンを作成してみる。
「これは柔らかすぎね。こっちは硬かったわね。“実がなる木”は硬さと加工のバランスが良いということなんだけれど……これは匂いが強すぎで、料理の味をおかしくしてしまいそうね……」
「ナイフは難しいわね。これで肉を切るのは……骨のかけらを埋め込んでみようかしら…でも、こぼれ落ちたら食べてしまうことになるわね……」