作品タイトル不明
バザーへの出店3
「今ので、わかった?」
カミラがゾフィだけでなく子どもたちに確認する。
「子どもの服が欲しいって」
「あと清潔な布」
「じゃあ、どうする?」
「きれいな、清潔な布は、ちゃんと洗濯したものを売れるかな。でも、それよりも洗濯するサービスをする?」
「いや、それも良いけれど十分なお金を貰えるのかな?それに街の中でも洗濯のサービスをする?私たちはここのバザーで、将来に街中での出店のための練習をしに来ているのだし」
アイデアを出すことも、それの欠点を考えることも子ども同士になっている。
カミラが子どもたちに答えそのものを言うのではなく、上手く誘導しているのをみてユリアンネたちは感心する。
「でも、布とかの話だったら、ゾフィの方になるわよね。カミラの細工物の方の練習は?」
「あ!あー!」
カミラが慌てて、別の客をつかまえて情報収集してみるが、なかなか上手くいかない。
「やっぱり私の商品は要らないのかしら……」
「カミラ……実際のキャンプ地に行ってみたら?」
「……そうね。そうよね、わかったわ。じゃあ、今日は割り切って他のお店を手伝うわよ」
「ダメだよ!自分たちでやるから価値があるんだから」
「……ユリー」
ユリアンネに抱きついてくる。先ほどの格好良かったカミラはどこに行ったのか。
「じゃあ、今からキャンプ地に行ってみる?」
「お願い……」
先日、治療に訪れたキャンプ地では、ユリアンネたちに心を開いている避難民たちも多い。
「そうですね。ナイフやフォークのようなものが少なくて……金属は重いし、すぐには不要と思って、持って逃げなかったのですが、生活が落ち着くと不便で」
「!」