作品タイトル不明
バザーへの出店2
「むぅ!私たちも負けていられないわよ」
バザーの様子見に行ったジーモントとヨルクに話を聞いた、カミラとゾフィ。
「あんたたち、早く店番を代わりなさいよ!私たちも応援に行くわよ」
「あ、あぁ。行ってらっしゃい」
流石にジーモントの料理の店だけは簡単に代わりができないので今日は休日として、カミラ、ゾフィ、ヨルク、そしてユリアンネの店を交代で店番していたのである。
本当は、バザー初日は全部を休みにして子どもたちの応援に行く案もあったが、ザリーナがそれを否定したのである。
「みんなが来ちゃうと、私たちがどうしても甘えちゃうでしょう?交代で観にくるくらいにしてよ」
まったく、どちらが大人なのか分からない状態である。
「あ、カミラ!ゾフィ!」
「あらあら」
「あの串焼きはずっと繁盛していて、研ぎ直しもそれなりに。なのに……」
「ま、こっちの商材は余裕がある人が買うものだからね……」
「それを実経験するのも意味があるけれど、このままってわけにもいかないわよ」
カミラが気合いをいれる。
「そこのお母さん、どう?これ可愛いでしょう?」
「そうね。可愛いと思うけれど……」
「やっぱり余裕が?じゃあ、今こんな感じで欲しいものって何?」
「やっぱり子どもたちの服かな。こっちに逃げてくるときにたくさんは持って来られなかったし、子どもはどうしても大きくなるし、汚してくるからね」
「なるほど、そうですよね。他にはどうです?」
「きれいな布かしら。きれいと言っても清潔な、かしら。ちょっと怪我をしたときに、ポーションなどで治療するお金もないと、布をあてて手当てをするのだけど、こういう状態だと清潔な布が足らないのよね」
教会で後払いで治療していることを伝えつつ、今の情報を反芻するカミラ。