作品タイトル不明
バザーの準備2
「ということで、私たちも準備をするわよ」
カミラとゾフィが張り切ってバザーへの出店を宣言する。
「とは言っても、こっちの店番もあるでしょう?」
「そうなのよね。だから、バザーの方は子どもたちが中心なのよね、実際……」
「そのためでもあったしね」
「ザリーナたちも張り切っているわよ」
オリガ王女が話を伝えに来たときには、まだかまだかと待ち構えるくらいだったようである。
「確かに、避難民の人たちが不要品を出品するのと、子どもたちが本当の店舗に出すには今ひとつの品質のものを出品するのが、目的だったからね」
「そう、ゴブリンたちから回収した武器とかね」
「で、ザリーナたちは商品を用意できた感じ?」
「そうね。それっぽくなめした革。それを元にした小物ね。あ、少し雑な感じに見える羊皮紙もあるわよ」
「あら、そこまで。私も買おうかしら」
「そうね。ユリが使い捨てのスクロールにする用途なら良いかも。ま、普通はメモ用の雑貨として売るつもりだけれど」
「ゾフィの教えた皮革製品はそうだとして、カミラが教えた方は?」
「私は魔物の牙、爪、骨などの装飾品が中心なのよね。ガラスなどの工房は大変だし」
「私はカミラの細工物、好きよ」
「ありがとう。でも、彼女たちのではまだまだなのよ」
「あら、そんなことないわよ。羽根を飾りにつけるなど、子どもたちなりの工夫があって」
ゾフィが横からフォローしている。
「串焼きもだいぶできるようになったぞ」
ジーモントが負けまいと、子どもたちへ指導したことをアピールしてくる。
となると、とどうしてもヨルクの方に視線が集まる。