作品タイトル不明
ダニークの仲間3
「え?」
もうすぐ成人といえば14歳。そのヤナに、シミリートとの関係について深く突っ込まれて焦るユリアンネ。
ただ、聞いている本人はからかう目的ではなく、新しく冒険者パーティーを組んだことによる真剣な悩みのようなので、適当にはぐらかすわけにも行かないのだろう。
「そうね。私がまだ大人になれず、恋愛には腰が引けている、というのが正直なところかな。それにあんな感じだから、恋愛としての好きになれないというか」
「恋人になるとき、双方好きで始まることなんてそんなに無いでしょう?あれだけ好きってアピールしてきているのに」
「そうね。でも、うちの仲間たちはみんなそんな感じかな。あと一歩が踏み出せず。あ、もしかしたら、関係が壊れるかもしれない心配も確かにあるのかも」
年下ながら鋭いヤナの指摘に、今まであまり触れずにいたところを改めて考えているユリアンネ。
カミラとジーモント、ゾフィとヨルク、そしてドロテアとサンダー。最後の1組は年齢も上ということもあり、もしかしたらもう少し進んでいるかもしれないけれど、残り2組は見ている感じ、まだ付き合う、恋人同士というところまで行っていないのは確かである。
「ははは。本当にダクの言う通りね」
「え?」
「本当にあのパーティーの奴らは人が良すぎるって言っていたわ。成人もしていない私の言葉を、真剣に受け取って考えているし」
「えぇ?」
「それに恋愛に対して奥手な奴らって。本当にそう見たいね。相談する相手を間違えたのかも。なんて、冗談よ。真面目に考えてくれてありがとうね」
「ヤナ……」
「でも、シミのことも真剣に考えてあげてね。良いやつじゃない」
「……そこは否定できないわね……」