作品タイトル不明
ダニークの仲間2
「ダク!いったい何を広めているんだ?」
ダニークの新しい仲間であるヤナに、名前を伝えたところで笑われたシミリートはダニークに詰め寄る。
「え?俺は事実しか言っていないぞ」「なぁ、ロフ」
「え?あぁ。ダクはシミのことを、剣と槍の腕は良いけれど、お調子者で抜けたところがあるリーダーだって」
「何だって!」
「あ、あと。いつもユリに金魚のフンみたいにひっついているって」
「プッ!」
ユリアンネも思わず吹き出してしまう。この世界に金魚そのものはいないが、似た言い回しがあることもそうであるが、子どもたちには意外と色々と見られているようである。
「俺は嘘はついていない!やめろー」
シミリートが握り拳をダニークの頭にグリグリと押し付けている。もちろん手加減はしているのだと思うが、ダニークが大袈裟にしているので、意外とシミリートも本気なのかもしれない。
「ほら、夕方になるし、街に戻るわよ。みんなも馬に乗っていく?」
「えー。片方は3人乗りだろう?ちょっとカッコ悪いだろう?」
「何を言っているのよ。このままトボトボ帰るより良いじゃない」
ダニークが新しい仲間のヤナの言葉に従っている様子が微笑ましい。
「ねぇ、やっぱり男女での冒険者仲間って難しいの?」
「え?そうねぇ。ま、うちでは揉め事は起きていないかな」
ヤナと2人乗りしていると、男性陣に聞こえないようにヤナが聞いてくる。
「でも、冒険者パーティーの揉める理由に男女のことがあるのはよく聞くわね。うちは昔からの幼馴染ばかりの6人。あとから追加の2人。ま、何とかやっているわね」
「もしシミと付き合ったりしたら、後で揉めるのが心配だから、今の状態なの?」