作品タイトル不明
ダニークの仲間
「お、あれってダクじゃないか?」
教会やキャンプ地での治療行為も一通り終わり、魔物の間引きを再開して出掛けていたユリアンネとシミリート。
その帰り道、街道から離れた木々の中にダニークを見つけたシミリート。
「そうね。あ、あれはロフね。ということは、近くにいる女の子が新しい仲間ね」
「ゴブリンを相手に、何とかなっていそうだな」
「念のために、少し見ておきましょうか」
ダニークたちの注意がそれない程度に離れたまま、戦馬に乗った2人が見守る。
「見ていたなら、手伝ってくれても良かったのに」
「気づいていたのか」
「そりゃ、こんな大きな馬が2頭、動かないでいると気になるだろう?そしたらシミたちだなと」
ゴブリンたちを倒した後、ダニークが2人の仲間と一緒にシミリートたちのところへ向かって来たので、合流した。
「怪我した人はいない?」
「盾役のロフがちょっと」
「あらあら」
確かに少しの傷ではあったが、≪治癒≫魔法でミハイロフの足を治療するユリアンネ。
「甘やかさなくても良いのに」
「ダク、そんなこと言うなよ」「ユリ、ありがとう。痛い足で帰らずに済んだよ」
「それよりも?」
「あぁ。彼女はヤナ。今は仲間になってくれている」
「ヤナです。ご覧の通り弓矢を使っています」
「これはご丁寧に。ユリアンネよ。ユリって呼んでね」
「俺はシミリート。シミで良いよ」
その名前を聞いたところでヤナが笑い出す。
「何だよ、どうした?」
「あなたがダクの言っていたシミなんですね」