作品タイトル不明
難癖商人?3
「シミリートさん、それ以上は大丈夫ですよ」
窓から侵入した衛兵たちも、チンピラの制圧を行い縛りつけていく。
「こいつらは私たちが連れて行きますね。きっと余罪もありそうですし」
「そうしてください。この国に避難して来たのに、この国から奪い取ろうなんて考える悪い奴らですから」
「没収した資産は、避難民たちにうまく活用して貰えると嬉しいです」
「犯罪奴隷にしたときの、奴隷1人当たり金貨1枚はいらないと言うのですか?」
「そうですね。何か珍しそうな魔法の品物でも持っているようでしたら、優先して買取させて貰いたいところですが、期待できそうにないですよね」
「ははは。それはどうでしょう。ま、こいつらの資産は有効活用できるように上のものにも伝えておきます」
犯罪の証跡の調査そして資産の没収のために、何人かの衛兵は建物に残るようだが、後は自称商人やチンピラを衛兵の拠点に引っ張って行くようである。
「俺たちが入ったあの牢屋みたいなところに連れて行くのかな」
「思い出したくない場所ね。オリガ王女に今回のことを伝えておかないと」
「ま、衛兵の方からも報告が上がるだろうけれどな」
「本当に暇なんですか?」
シミリートたちが伝言をすれば、すぐにその日の夕方に自分たちの店舗付近にやって来たオリガ王女へのシミリートの発言である。
「シミ、流石に失礼よ……」
「まぁ、あなた方にはお世話になっていますから、優先して都合をつけるくらいはしますよ」
ジーモントの店などは夕方で繁盛している時間帯なので、ユリアンネの店舗でハーブティーを振る舞うことにする。