作品タイトル不明
難癖商人?2
「いやいや、自分の実力を改めて実感するね」
数人のチンピラをすぐに武装解除したシミリートは、自分の早技を見た?とでも言う感じで窓の外にいるはずのユリアンネの方を振り返る。
「あ、確かに素晴らしいですね」
ただ、返事をして来たのはユリアンネではなく、その周りにいる男たちの1人である。
「流石ですね。穂先で怪我をさせることもなく柄だけで」
「これ以上はポーションを無駄にしたくないですから」
男たちの言葉におどけて答えるシミリート。
「さて、大人しくして貰いましょうか。我々はドラゴレシエ国の王都アンダロフの治安を預かる衛兵です。逆らうようならば容赦は致しません」
丁寧な口調で商人改め強盗とその手下のチンピラたちに声をかける衛兵。
「くそ!お前たち騙したな!」
「騙したも何もないだろう。お前たちが悪いことをしていなければ、衛兵は何もしないさ。強盗なんて真似をした自分を反省するんだな」
「こんなところで捕まってたまるか!逃げるぞ」
手下に命じた上で自分は応接室の扉に向かうが、シミリートが≪頑丈≫のダガーを投擲して警告する。
「逃げられると思うのか?」
「こんな若造に良いようにやられてたまるか。お前たち、日頃の小遣いにふさわしい働きを見せろ!」
「はぁ、しょうがない奴だな、本当に」
ため息をつきつつ、シミリートは襲ってくるチンピラをさばきながら応接室の扉に向かう。
「大人しくしろ」
そして、自称商人のところに辿り着いた後は、槍の穂先を喉元に突きつける。