作品タイトル不明
ダニークのダンジョン踏破後2
「ダク!何をしたの?」
シミリートたちと一緒に、いったん自分たちの店舗に戻ってきたユリアンネたち。
そこで店員見習いをしていたザリーナが、シミリートとユリアンネに連れられて来たダニークを見つけての発言である。
「何って、別に」
「そうだよな、ゴブリンを相手に1人で戦っていて、今日なんてゴブリンダンジョンを踏破して来たんだよな」
心配をかけていた自覚があるダニークが発言しづらそうにしているのを分かってか、シミリートがわざとからかう。
「ダク!どういうこと!」
「いや……」
「大丈夫よ。ゴブリンを相手に1人で訓練していたのは事実だけど、それだけの実力もついて来ていたわ。それにダンジョンは私たちが後ろから一緒について行ったから、危ないことはなかったわよ」
「ユリ!あなたたちがいたのにそんなに危ないことをさせたの!?」
ユリアンネがフォローの発言をするが、今度は自分たちが責められる。
「いや、だから危ないことは無いって。怪我をしても治療はすぐにできるし、後方は俺たちが見張っていたし」
「やっぱりそうだったんだよな……」
「あ、ダク。そんな。ゴブリンたちを倒したのはダクだし、ちゃんと実力も上がっただろう?」
次はシミリートがダニークに責められる。
「そうは言っても、助けてくれたのよね。それにダクの顔に明るさが戻ったわ。ありがとうね」
ザリーナがユリアンネにこっそり感謝の気持ちを伝えてくる。
「最近は少し思い詰めている感じだったけど。本当に良かったわ」
本当によく見ている、と改めて思わされるユリアンネ。