作品タイトル不明
ダニークによるダンジョン踏破2
「ダク、良い感じだ。魔石などを回収したらそのまま洞窟に入るぞ」
シミリートが鬼教官になり、ダニークに次の行動を指示する。
「くそ!わかったよ。でも俺、松明なんて持って来ていないぞ」
「冒険者失格だな。でも今日のところは、ユリ、頼むよ」
「はいはい」
光生成である≪灯り≫の魔法を発動したユリアンネ。
「やっぱり魔法って便利だな。これなら洞窟に入るのにも、松明で手が塞がらないんだよな?」
「ま、そうなるが、何人かが一緒に潜るならば、松明と武器と盾を手分けすることもできるからな。それに魔力の節約になるし、松明は火が苦手な魔物にも有効だぞ」
「確かに魔法を使える奴なんて孤児院には居ないからな……」
「俺たちみたいに、早い段階から固定のパーティーを作るのも良いぞ。役割分担ができて、それぞれの部分がどんどん上達する」
「そうね。ダクは先頭で戦うタイプなのは確かだけど、大きな盾で攻撃を受けてくれる人が横にいるだけで楽になるわよ、きっと」
「そうか。そのイメージだとロフかな」
「あと、弓矢を使える人は?後ろから矢を放つ人がいると、もっと助かるわよ」
「うーん。孤児院で探してみるか……」
「ほら、話していたらゴブリンたちが。ダク、まずは1人で頑張ってみろ」
「くそ!こうなったらやってやるさ。怪我したら頼んだよ」
「はいはい、死なないように回復してあげるから頑張って」
所詮はゴブリンであり、ダニークの後方は自分たちがいるので、注意するのは前方だけになる。
余程のことが無い限り大怪我するとは思えない状況であり、ダニークの成長のためには少々厳しい状況も経験させたいという親心の2人。