作品タイトル不明
ダニークにバレた尾行
「死ね!」
足元の罠にかかったゴブリンが転びかけたところに、突進してきて 片手剣(ショートソード) を振るうダニーク。
残念ながらとどめをさすほどではなかったようだが、それぞれに対して怪我をさせたことはわかる。しかも、2体とも手にしていたのは棍棒であったが、転びかけた後のダニークの攻撃により、1体はその武器を手放してしまったようである。
「おら!」
その武器のない方のゴブリンに追撃をするダニーク。左手に装備した蟻の素材による盾で、もう1体の方を牽制しながら、右手の剣で切り付けている。
「ダク!」
そこに騎乗したシミリートが飛び込んでいく。右手には愛用の≪刺突≫のショートスピアを持っており、それをダニークが盾で牽制していた方のゴブリンに突き刺している。
「え!?」
驚いたダニークが、それ以上に驚いている、生きている方のゴブリンにとどめをさす。
「シミ、何なんだよ!」
シミリートが馬を降りて、ゴブリンたちが死んでいることを確認したところへ、ダニークが怒ったように寄ってくる。
「あ……その……まぁ、なんだ。無事で良かったな」
「え?あ。見ていたのか……シミに助けて貰わなくても何とかできたんだぞ」
「あ、そうだな。そんな感じだな。割り込んで悪かったな」
「2人とも無事ね?」
そこに、シルヴィスの視界共有は解除して、戦馬での移動を優先したユリアンネが登場する。
「やっぱり、そういうことか……」
ダニークには尾行していたことを理解されてしまう。
「あ。ごめんね……」