作品タイトル不明
留守時の店舗運営
「よし、あの焼肉屋に行くぞ」
人型魔物ダンジョンを8人で踏破してから王都アンドロフに戻って来たところでヨルクが言い出す。
「冒険者ギルドに納品したり、留守番をしていたザナたちを労ったり、やることはあるわよ」
「分かっているよ。夜になったら行くぞ」
「はい、はい」
手分けしてギルドへの納品やオリガへの報告なども行い、カミラたちは先に店舗に帰る。
「ザナ、お疲れ様!」
「あ、カミラたちもお帰り。みんな無事だったのよね?」
「もちろん。で、お店の方はどうだった?」
カミラとゾフィが気になるのはやはり売り上げ状況である。
「どう?こんな感じよ」
「え?すごいじゃない!どうして?」
自分たちがいたときに比べてかなり売り上げがある。ただ、帳簿を見ると高額商品がたまたま売れたというよりも、小物がたくさん売れた結果のようである。
「実は、ね」
ザリーナの報告では、やはり知名度がないのでこの少しだけ高級なエリアに足を運んで貰っていないと考えたらしい。
そのため、絞り染めのハンカチなどの目玉商品を持って、もっと高級なエリアを歩きながら宣伝してきたという。
いかにも孤児という格好は高級エリアを追い出される可能性があるので、少しでも上等な服を着た上で、ここの商材を羽織ることで違和感のない服装にしていった、とのこと。
「でも、店番をしながら、なんてできないでしょう?」
「それはほら、孤児院って人手だけは困らないから。商売に関係することをやってみたい子供はたくさんいるのよ」