作品タイトル不明
再度の人型魔物ダンジョン
「準備していたわよ。毛皮も処理して経過待ちにしているし」
ゴーレムダンジョンから帰宅した仲間たちを待っていたカミラ、ゾフィとジーモント。
「ゴブリン、オークは良いとして、ミノタウロスやオーガだからね」
「そう、特にオーガは相手の数次第では危険だから」
「分かっているわよ。だから私たちも行くんでしょう?ちゃんと一緒に殲滅しましょう」
カミラもゾフィもやる気は十分のようである。
「でも店舗はどうするの?」
「そっちの準備もバッチリよ。ザナを中心に孤児たちが店番をしてくれるって」
「あ。でも、ユリの店はダメって。商品の値段が高いから不安って」
「仕方ないわね。確かに孤児だけのときに強盗が来るのも不安だし。商品は持って留守にしますって張り紙を今回もして行かないとね」
朝から店番をするのと出発を見送るために来ていたザリーナたちに後を頼んで出発する一行。
「ま、あのときにオリガ王女が私たちに踏破させたかったダンジョンだし、この国で一番面倒なダンジョンと思われていたはずなのよね」
「悪魔ラウキアを封印していたのだからそういうことよね」
「でも、俺たちは風花の中つ国でオーガは散々戦ってきたから、どちらかというとジャイアントスコーピオンの方が大変だったよな」
「今となればあいつらの殻はこの盾になってくれているのだけれど、な」
「それは確かに」
久しぶりの8人での旅であり、馬上での会話も弾む。
薬の調合や店舗運営も良いが、この冒険者仲間らしい旅も良いものだと改めて思うユリアンネ。
「ユリ、どうした?何か嬉しそうだが」
「シミ、なんでもないわよ。ただ良い感じね、と」
「え?何が、だよ。どういうことだよ」
言葉にするには恥ずかしいので、適当にはぐらかしながらシミリートから逃げるように先頭に戦馬を走らせて風景も楽しむのであった。