作品タイトル不明
再度の混合ダンジョン
「ここもさっさと通り過ごした方が良いよな?」
1階が魔鼠、2階がジャイアントアント、3階がスケルトン、4階がゾンビで5階がゴーストであったダンジョン。
「確かに魔鼠をいくら倒してもたいした素材は取れないし、魔素の消費にもならないわよね。下の方のアンデッドを漏らさずに倒した方が良いわね」
その言葉の通り1階は早々に通り過ぎて2階の巨大蟻に対峙しているシミリートたち。
「ちょっと殻がかたいけれど、ジャイアントスコーピオンもたくさん倒した俺たちにすると、脅威ではないな」
「確かに。ここで早めに盾の練習をしておけば良かったのかな」
サンダーはそう言いながらカイトシールドは使用せず、持ち味のスピードを活かして、≪修復≫の刀で次々と蟻の殻の関節を切断して倒していく。
シミリートも悪魔ギアマの依代にした≪刺突≫のショートスピアを用いて、殻を突き破る突きを活用している。
「ここでは私たちがやることは無いわね」
「そうですね。この後も2人とも魔剣なのでレイスが出てきても大丈夫そうですが」
「ま、油断せずに小さな怪我をしても治療するようにしようね」
ユリアンネとドロテアは出番がない。魔物を殲滅するつもりの帰路では、使い魔のシルヴィスを飛ばして索敵をする予定だが、この段階では地図にある次の階段を目指すだけである。
「ふぅ」
「お疲れ様」
階段にたどり着いたとき、シミリートとサンダーにそれぞれユリアンネとドロテアが飲み物を差し出す。ユリアンネが調合したハーブ茶である。
「こう優しくして貰えるなら、もっと頑張れるな」
「バカなことを言わないの。油断して怪我しないように、ね」