作品タイトル不明
再度の獣ダンジョン3
「え?本当?みんな、ありがとう!」
獣ダンジョンで回収してきた素材を、留守番のカミラたちに披露するシミリートたち。
「こんなにサーベルタイガーの牙を?」
「こっちは熊や狼の毛皮?これは売れるわ!」
「肉は、これだけか……いや、いい。大丈夫。毛皮や牙の方が大事だよな」
ヨルクは余計なことを言いかけて、慌てて訂正する。ジーモントは口に出す前にヨルクの失敗を見ているので黙っている。
「でも4人だけで大丈夫だったの?」
「まぁ前回ほどの数はいなかったし、ユリの使い魔のシルヴィスの偵察で色々と助かったからな」
「そうね。敵の強さよりも広さの方が面倒だったわ。殲滅することも目的にしていたから」
「この国の冒険者たちでは言えない言葉ね」
「この国にいたら重宝されるわよね」
「お?残る気になったのか?」
「いいえ、トリアンに帰るわよ。でも、子どもたちのことも含めてちゃんと片付けてからよ」
昔からトリアンで育った6人はやはり帰郷の想いが強い。しかし責任感もあるのと、ここでの店舗運営をきちんと経験にしていきたいこともあるのだろう。
「この調子だと、後半がアンデッドだったダンジョンも4人でいける感じだな」
「本当?その間にこの毛皮の処理をできると嬉しいわ」
「じゃあ、そういうことにしようか。オーガのところは人数がいた方がいい気がするけれど、ゴーレムはどうするか」
「ストーンゴーレム相手には、ヨルクに期待したいかな」
「ふむ。じゃあ、そこに行くことは心づもりしておく」
話し合った結果として、最初に実力試験として連れて行かれたダンジョンには引き続きシミリート、ユリアンネ、サンダー、ドロテアの4人で向かうことにする。