作品タイトル不明
再度の獣ダンジョン2
「シミ、急ぐわよ」
カミラとゾフィの頼みごとを意識すると、獣ダンジョンの1階での角兎にかまっている余裕はないと考えるユリアンネ。
「そうは言っても、一応こいつらも倒しておいた方が魔素の消費につながるだろう?」
「まずは最奥に行ってからの帰り道、袋の空き具合で素材を選別するわよ」
「そういうことか。分かったよ」
角兎や魔犬ではカミラたちが満足する素材は持ち帰ることはできない。そのことは4人とも分かっているので、先を急ぐ。
「熊や狼も微妙だよな」
「熊の毛皮は冬に向けて売れるかもね。狼の毛皮も良いかも。でも熊はかさばるのよね……」
「よし、サーベルタイガーを先にしよう」
2階も回避できなかった魔物だけ倒して急いで3階に向かう。
「戦馬ってもったいないよな。これを従魔にできたら大儲けだろうに」
「そうね。従魔契約の魔法や道具をどこかで学べたら良いのだけど」
「それまでは、単に倒すしかない……」
ユリアンネは馬刺しという単語は前世記憶で知っているが、実際の調理方法などは知らない。この世界でも獣として食材にすることはあるようだが、前回に8人で来たときもジーモントが触れていなかったので、それほど美味しいと思っていないのだろう。
「やっぱりコアは復活しているな。小さいけれど」
シミリートの言うように小さいながらにダンジョンコアは存在していた。それを回収したあとは、まずサーベルタイガーを狙って倒す。
ダンジョンの魔物は一掃しておいた方が魔素の消費になると理解しているが、どの素材を優先して回収するか、の問題である。