作品タイトル不明
オークダンジョンでの食料調達
「そう……食料不足は深刻なのね」
夕方になり孤児院に子どもたちを連れ帰ったシミリートとサンダーは、その日の様子を仲間たちに共有する。
「避難民たちは子どもたちを追い出してでも角兎を狩る必要がありそうだったよ」
「冒険者になることに抵抗があっても、生きていくために仕方ないという感じか」
「やっぱり、王都に食料が足りていないのね」
「きっと避難民が想定以上に多いっていうのもあるのでしょうね」
「この店舗の周りで聞いてみても、避難民の数が増えた実感はあるみたいよ。でも、経済的な余裕はなさそうだから、買っていくものもほとんどないみたい」
「じゃあ、やっぱりオークダンジョンに行くか?」
「そうね。でも店舗の再開もしたいのよね。店を覚えて貰わないと。特に私たちは」
カミラの発言にゾフィが力強く頷く。
「そうなのよね。ユリみたいに商材が強くないのよね。この街は生活に余裕がある人が居ないから。私たちの商材って中途半端なの」
「ま、ダンジョンコアのなくなったダンジョンだし、皆で行かなくても良いだろう」
「シミの言う通りね。じゃあ、私たちは留守番するわ」
結果、店舗経営に関わりがないシミリートとサンダー、手伝いだけのドロテア、そして商材が誰かに任せても大丈夫なユリアンネの4人が向かうことになる。
「その4人なら戦力に不安も無いわね」
「カミラたち、また店舗の方をお願いね」
「任せておいて!ユリの商品だけ売れるのは悲しいから、自分たちも頑張るわよ」
「そうね」
ダンジョンに向かわないカミラとゾフィの方が気合いを入れている感じである。
魔法の収納袋のうち、店舗など拠点に置いておいて良いものは取り出しておいて、多くの肉を収納できるようにしておく。