作品タイトル不明
孤児への狩り指導再び3
皆で食事をとっている間に、イスクラディヤ国からの避難民と思われる大人たちが、近くで角兎の狩りを始める。
装備も十分でないのが分かるし、弓矢のようにこちらに被害が来る可能性がある武器は無いようなので様子見をしながら食事を続けていたシミリートたち。
「おい、このあたりは俺たちが狩っているのが分かるだろう?何を横から割り込んでくるだ!」
「はぁ!?ここは朝から俺たちが狩りをしていたんだぞ!」
「そんなのは知るか!俺たちが来たときもお前たちは飯を食っていただけだろうが!」
再び狩りを再開したところで、子どもたちとその避難民たちの間で喧嘩が始まる。
「子どもたちの言うように、俺たちが朝からここで狩りをしていたんだ。休憩を終えて狩りを再開しているだけなのに、子どもたちを排除するのはおかしいぞ」
「は、若造が何を!装備も高そうだな。道楽か?俺たちは生きるために狩る必要があるんだ!」
「この子たちも孤児だ。孤児院に」
「知るか!それだけ立派な装備を持って、何が孤児だ。俺たちの方が困っているんだ!」
まともに話を続けることもできないまま、次に見えた角兎に攻撃に走っていく避難民の男。
「シミ……」
困った子どもたちがシミリートとサンダーのところに集まってくる。
「仕方ないな。もう少し遠くに足を伸ばそうか」
子どもたちを戦馬に乗せて狩り場を変更することにする。
「シミ!」
街道をさらに東に進むと、木陰にゴブリンが隠れているのを見つける。
「仕方ないか。ゴブリンだけを片付けた後に、残った角兎で訓練を続けさせようか」
大人2人が戦馬で素早く移動してゴブリンを退治した後は、戦馬たちに周囲を警戒させながら、子どもたちの狩りの指導を続ける。