軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

85.無属性魔法ダークストライク

【一身集中】でヘイトを集めているのだが、効きが悪いらしく、魔法使い2人組に向かうダークウルフ。ヘイトを自分へ向ける挑発系スキルがないと、今回のモンスターはヘイトを取り戻せない。投擲もすり抜けてしまう。実体がないというのは面倒だ。

「【挑発】」

「【ダークストライク】!」

そこで、俺が魔法でヘイトをとればいいのではなかろうか。ということで、優先的にヘイトが外れているものに魔法を向ける。【気配察知】で出現場所はわかりやすかった。さらに、【気配察知】があれば視界が狭くても余裕。

俺の【ダークストライク】は知力が低いので当たってもたいした威力はないが、案山子と柚子の【ダークストライク】が当たれば一発KOだった。

一応俺が受注してるんだからと、みんな気を遣って攻撃を譲ってくれるが、頼むから攻撃してください。

当たってもまったくHP削れている気がしない!

ぴいぴい言いながら乱発していたが、まったく終わりが見えないので結局柚子と案山子の【ダークストライク】が炸裂。特に問題なくダークウルフの群れを撃退である。

『まあ、最初の方に出てくるミッションだからなあ』

『ダークストライク持ちだったし、セツナ君にも倒せる判定だったんだろうか?』

『10匹以上出てくるのはちょっとキツいけどね』

『参加人数で数の上限ありそうかなぁ~、あとでミッション検証掲示板さぐる』

『セツナの受注に俺らが乗った感じだよな。俺もうやったことあるし』

まあ、とりあえずよかった。ミッションはクリアできないと失敗判定を食らう。同じミッションを何度も受けられないことがほとんどだとか。

クランハウスへ戻るのかと思いきや、歩いて門へ。すると、門で呼び止められた。

「帰ってきたってことは……倒したのか!?」

「はい、なんとか」

俺が答えると嬉しそうに手を握り返してきた。

「ありがとう! すぐ騎士団に伝える。本当に助かったよ!」

《ミッションクリア! 凶暴化した狼を殲滅しました。貢献ポイントが 3pt 手に入ります》

『3か……すくなっ!』

『初期ミッションでござるしー、まあ、そんなもの!』

『結構こまごまと貢献ポイント入るわよね~』

『そのうちなにかこれで面白いこと起こらないかなと思っている』

『運営さんが、プレイヤー進度をどの程度想定しているかもわからないでござるしね~』

「セツナくん!」

俺たちが門の内側でなんだかんだと話し合っていると、遠くから呼ぶ声がした。

顔を向けると、街の兵士オーランだった。

「こんにちは」

「東の魔物を倒してくれた冒険者がいるって聞いてきたんだけど、セツナくんだったのか。助かったよ。騎士団まで出てきたら、俺たちの面目丸つぶれだったから」

頭をかきながら言う彼に、俺は笑う。

「友人がとても強いので助けてもらいました。俺一人じゃとうてい無理でした」

「それでも、こうやって冒険者のみなさんに助けてもらって、兵士代表としてお礼を言わせてもらうよ」

「アランブレのみなさんには俺もお世話になっていますし」

『おい、セツナ。すげえ親しくやりとりしてるけど……』

『オーランさん? わりと初期にお世話になったというか』

たぶんトムの誘拐犯として捕まえたのもオーランさん。あんまりにもばたばたっとしてて記憶がおぼろげだけど。

『オーランって、たぶんあのオーランよね』

『たぶんあのオーランでござるね』

『警備兵長じゃろ。お偉いさんじゃ』

『えっ!? そうなの!? 結構何度も会ってるよ。フレンドだし』

『セツナおまえ、伝手がエグい』

『困ったときは兵士みんな味方だねッ!』

なんかとってもすごい人だったらしい。

「みなさんも街を救っていただきありがとうございます」

「セツナに頼まれたんで」

「セツナくん気付くと人助けしてるからね~」

「そういったことに協力するのは吝かではないでござる」

「お互い様です」

「人助けは冒険者の基本なのじゃっ!」

「みんな、友だちッ!!」

『これじゃあフレンドにはならないな。ちぇっ』

『NPCとフレンド結構希少よ~』

まあ、それはそうかな。

冒険者ギルドの青髪のお姉さん、あれだけ話してるのにフレンドにならないし。まあ、女性だから申請来ても断るけど。

そして、このミッションが発生した流れをクランハウスで説明して今日はお疲れ様である。まだ昼すぎたところなので読書タイム。

ゆったりしていたらクランチャットが騒然としだした。

半蔵門線:

騎獣キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!! でござるぅー!!

ソーダ:

公式、なんっつう時間に発表するんだよ、真夜中だろ!!

ピロリ:

ホント、なんで……?

柚子:

週末じゃね~おっけー、今のうちに納品分作っとくのじゃ。

案山子:

騎獣、楽しみッッ!!

八海山:

これは混むなあ。

セツナ:

赤水晶の使い道がわかってよかったね。

ピロリ:

え? どういうこと?

セツナ:

餌が赤水晶ってヴァージルさんが言ってたよ。

と、ハトメールだ。

『2日後にはそちらに帰る。騎獣を探しに行かないか?』

……これ、俺のせいか?

セツナ:

イケメンに騎獣探しに行くの誘われた。

ソーダ:

お前だなぁ……!!

『行きたいんですけど、友人からも誘われていて』

『ならみんなで行こう』

『それじゃあ、また連絡しますね。たぶん帰ってきた翌日にはみんな揃うかと』

『了解した。赤水晶はあるかな?』

『言っておきます』

セツナ∶

みんなも一緒に行くか? って。

次のログイン時に行けるらしい。

ソーダ∶

そんなの行くに決まってんだろー!!

セツナ∶

この間ちらっと会ってるしね。

赤水晶準備しておいてほしいらしい。俺あんまり持ってないからこれから採りに行こうかな?

八海山∶

山ほどあるからいいよ。緑水晶採りに行ったときどうしてもついでに採れるから、枠いっぱいまで詰まってはいるんだ。

ピロリ∶

赤水晶値上がりするわね。ストレージ圧迫だから、みんな店売りしてるもの。

案山子∶

店売り10シェルでもないよりはマシだからねッ。ゴリゴリ売ってた!

柚子∶

忙しくなったのじゃ〜騎獣、ゲットぉ!!

楽しみになってきた。なんとしても馬を手に入れる!!