軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

339.協力型イベント微睡みの地竜

ログインする前の公式チェックで、第6都市開放前の大規模協力型イベント発生! とあった。

何のことかと思ってみれば、アースドラゴンさんですね。

ログインすると八海山がいる。

「やあ、セツナ君。予想通りイベントになったね」

「ですねー」

《協力型イベント 微睡みの地竜 が始まります。ファンルーアで情報を仕入れてください》

アナウンスのほうが遅れてやってきた。

「微睡んでるところをジャベリンでぶちぬく??」

「体が傷つくと眠りに入るみたいだな。すでに起きかけている、らしいよ」

完全に起きる前にもう一度ダメージを与えて眠らせようということらしい。

「みんなそろったらローレンガか、ファンルーアに行こうと思ってるよ」

「じゃあそれまで本読んでていいですか?」

「もちろん。そろったら呼ぶよ」

新しいことはドンドン本を読む!

だって次、800冊だよ……。

800冊は始めてから今まで読んだものより多い。お金の心配はほとんどいらなくなったけど、時間だよね。

「地竜や、竜について書かれた本はありますか?」

「もちろん! ファンルーアの方で大変なことになってきているわね」

おすすめしていただいた本を抱えて定位置に座るとアナウンス。

《【知の泉3】を習得したことにより倍々速読みが適応されます》

知力上がったから読むスピードが上がっているのに、さらに倍々速!? これ、こまめに読みにきたら800冊も夢じゃない?

地竜について書かれた本は数冊あった。そのどれも、地竜はいつもまどろみの中にいると書いてある。そして一度目が覚めれば手が付けられない。過去に地竜を覚醒させてしまったときは都市が2つ飲み込まれた、と。本当か?

どこの都市が飲み込まれたなどとは書いていない。

とにかくどれもこれも、とっととダメージ与えて再び回復の眠りにつかせろとあった。

他には、 火竜(ファイアドラゴン) 、 氷竜(アイスドラゴン) 、 風竜(ウィンドドラゴン) が観測されていると言うことで、過去遭遇した場所などが明記されていた。さらに、知り得る限りの情報を記すとか言って、筆者のものすごく熱のこもった私見が山ほど書かれていた。まあ、本は筆者の書きたいことを書けばいいと思うので間違ってはいないが、これは確実にドラゴンマニアだと思われる。

うろこの艶がとか、なんなら爪に引き裂かれたいとか、ちょっと怖いくらいだ。

特殊性癖の持ち主とお見受けした。

まあそれでも、だいたいの概要がきちんと記されているので面白い話ではあった。参考にさせていただこうと思う。

八海山:

セツナ君、みんな揃ったよ。

セツナ:

あ、帰ります!

本を返してクランハウスへジャンプ。

戦闘準備万全のクランメンバーたちが俺を待っていた。

「ちょいまち~今スレチェック中。ハチはかなりの人数が集まってるみたいね」

「ファンルーアに専用NPCが出現してるみたい。そこにハチの針納品ですって」

「昨日の分少し残しておけばよかったでござるね」

ジャベリン作りのためのハチの針納品がまずイベントのとっかかりらしい。ハチの針は色々モンスターの種類があるそうだ。もちろん俺のソロ狩り場もその対象だ。

「あ、針ならあるよ。持って行くの面倒なとき、後で持って行こうで持って行き忘れてた分」

「お、買い取るからわけてくれ、セツナ」

「別にいいよ。色々もらってるし」

ということで溜め込んでいた針495本。

「また随分ためてるな……」

「夜狩りして朝イェーメールに行っても親方たち起きてないんだよ。俺はアンジェリーナさんのところ行きたいからそっち優先してつい溜め込んでしまった」

生活リズムが壊滅的に合わない。

そんなわけでローレンガに降り立った。そのまま騎獣で移動する。

『都市間移動面倒に思えてくるでござるね』

『俺の予想では、そのうち飛行船が繋がったところは一瞬で移動できるようにするのかと』

『そうなれば便利なのじゃ~』

『第7都市に第2のクランハウス持てるといいな……』

『可能性はあると思うわよ?』

『位置的には第9くらいがいいけどッ! 問題の獣人嫌いの騎士の街だしねッ!』

あそこまでアンチなのはそういないと聖騎士たちが言っていた。今はもうだいぶ緩くなっているらしい。隣り合っているから仲良くしたらいいと思います。

ファンルーアは人でごった返していた。これでも間引きされているはずだ。どこかゆったりとした場所だったが、物々しい雰囲気に包まれていた。NPCの騎士や兵士がひっきりなしに行き交い、アースドラゴンがと囁きが交わされている。

『ファンルーアの鍛冶通りにNPCがいるらしいが……あれだな』

人だかりができていた。兵士の服を着た男だ。

分けた針を持って、みんなで並ぶ。

『あー、すまん。この間イェーメールで渡した針の分が俺のに加算されてる』

『それを言うなら拙者もでござるから……セツナ殿は?』

『ものすごい数字ですね。そういやなんか騎士団から注文入ってるってずーっと前に言われてた』

だから俺はせっせと針をあそこに持って行っていたんだ。すっかり忘れてた。

『セツナ……そーいうのはだいたいクエストだ』

『クエストの匂い嗅ぎ分けるのが難しい』

『とりあえず私たちは納品はクリアしたわ。次はヤリ投げゲームね』

イベントと運営が銘打っているので、わりとゲームとして扱われる。今回は納品した針の半数を投げられるという趣向。投げたときに当たった部位で貢献ポイントが違ってくるそうだ。

『ふふふ、私は【投擲】の育った魔術師なのじゃっ!!』

『俺っちもッ! まさか魔術師が【投擲】が得意だとは思うめぇッ!』

魔術師2人が得意げだった。

現場まではもちろん騎獣で移動。

今回は途中が結構危ないマップで、お金を払えば直通で行ける魔法陣とやらが敷かれているらしいが、1回10万シェルもするので俺はお断り。

ソーダたちも途中で何かあるかもしれないしとマップを渡って行く方を選んだ。いつまでも追いかけてくる蛇から逃げる。ここは逃げ切りマップらしく、俺と柚子のフロストダイスで距離を稼いでなんとか。

騎獣に乗ってるとすぐ追いつかれてしまうらしい。

『さて、それじゃあ行くのじゃよー!』

微睡みの地竜とご対面だ!!