軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

235.虹色ダンジョン

『セツナっちふぁいと~!』

『せっちゃん、ゴーじゃぁ!!』

『最初は落ちるものよ~』

『落ちてから始まる物語もあるでござるよーっ!!』

応援が手厚い。

今いるかなり広めの足場。ここでは戦闘も起こるらしいから広めなのだろう。

そして、この足場からジャンプしていけそうなタイルが5つ。

赤、緑、青、藍、紫。

そりゃ、赤の間だから最初は赤なんだろうなぁ。その次だよ。飛べるのがたぶん、橙、黄、緑の3つなんだ。

順番、かな?

よし、と心に決めて赤へ飛ぶ。が、それが落ちる。

「ふぁっ!!」

慌てて次のタイル、橙へ。それもまた落ちる。やば、間違えてるの!?

順当に行けば黄色だが間違えているなら何色だ!? 初手の赤!? 何っ!? とパニックになってる間に次に飛べずに奈落へ。

わー……。

振り出しに戻る。赤の扉に入った時点で、赤の扉を入ったところにセーブされるらしく、みんながいる始まりの足場に帰還。戦闘中だったので参加しました。なんか虹色のポップな球体と戦ってた。色とりどりのドットが白い表面にたくさんある。魔法使うし体当たり攻撃するしで、1体だけだったからすぐ倒したけど、不思議なモンスターだ。

『パニックになったせっちゃんだったのじゃ』

『だって、赤の間だし赤だろうと思ったら落ちるからっ!!』

『残念、セツナ君。タイルは落ちる』

『えっ!?』

つまり?

『赤じゃなくてもいい!?』

『いや、赤じゃないとだめでござるし、次は橙でいいでござるよ。ただ、次々急いでいかねばならぬでござる。迷ったら死ぬでござるね。違う色踏んだら足が離れなくて問答無用で落ちるでござる』

『迷ったら死の初見殺しダンジョンよっ!』

素早さが必要もわかる気がする。いつもは半蔵門線がやってたらしい。

『5回失敗したら交代するでござるよ。失敗するごとにモンスターの数増えるでござる』

それはなかなか大変だ。

ということで気合いを入れて【鷹の目】。いや、いくら反射神経と言えども、確定ルートは見定めたい。ただね、たぶんそういったものを妨害する目的なんだろうが……ここ、ミラーボールついてるんだよ。天井に山ほど。それがきらきらしてんの!! おいいい!!!

とりあえず緑まではわかったので、よし、先を見て、手前は無心で飛ぶ感じにするか!!

……3回目失敗。言っていた通り、3体虹色の球体が現れてる。

3体はちょっと大変そうで、さすがに次でクリアしたい。

『先読みできなくなるともうわああてなる』

『見るんじゃない、感じるのでござる……』

『ちゃんと見てね、セツナくん!』

まあ、色は見ないと無理……一応【鑑定】してみたんだよ。そしたら、最初の一手落ちるやつと落ちないやつ、赤は落ちないだった。でも、赤踏んだ瞬間橙が落ちないに変わる。微妙なんだ。【鑑定】の間がもうもったいない。

『よし! やるぞっ!!』

心の中で赤橙黄緑青藍紫と唱える。

『頑張れせっちゃーん!』

『セツナっち、終わったらEP回復しようね~』

魔法使い2人はとても元気だった。

これ、半蔵門線と2人でクリアしないといけないところ、めちゃくちゃ大変なんじゃなかろうか……?

次で最後と思って気合いを入れ直す。後半パニックになりすぎず、落ち着きすぎない。タイルの落下本当にすぐなんだよな。

てことでまず赤! 次橙! でもそのときにはもう緑へ目をやっている。

そんな感じでなんとか、中央足場へとゴールした。

よかったぁー!! ぽちっと押したら、そこら中のタイルが集まり、始まりの足場から中央へ、さらにその先へ伸びて行った。

『ちなみに、1番早いのはあっちの出口の足場まで行って、橙の扉を開けることでござる』

『へっ!?』

『わりと外側ぐるっと回って行けばいいのよね-。1人が次の扉開いたら自動でワープするの~』

『初見殺しの間でござる』

ちょっとおおお、それはひどいっ!!

橙の間は投擲シューティングゲームでした。

色の順番に鳥を落として行く。魔法はターゲットをロックオンできるし、半蔵門線が赤、柚子が橙、俺が黄、八海山が緑、半蔵門線が青、案山子が藍、俺が紫。

命中率に難アリのソーダとピロリは待機だ。

橙の間もまた広々としている。その広いドーム内、鳥がうじゃうじゃと羽ばたいている。壁は一面巣箱。屋根が虹色カラーの巣箱がびっしりと壁を覆い尽くしていた。この巣箱の数だけ鳥が飛んでいるのではと言われている。天井に木が渡してあり、止まっているものもいれば、あちこち飛び交っているものもいる。

『アリダンジョン用の傘が役に立つとは思わなかった~。やっぱり可愛くして正解よー』

『ピロちゃん、私も入れてなのじゃー』

鳥が羽ばたきがてらフンをするのだが、これが、ダメージ判定出る。どんな固いフンなんだよってやつ。毒だったら傘は使えなかったのでよかった。傘の耐久はかなりよいので魔術師組をソーダとピロリが傘に入れていた。俺と半蔵門線は避け、八海山は回復しておけという話らしい。

『いや、これ傘差しながらやるってどう!?』

俺が【アイテムポーチ】から傘を取り出して肩に掛ける。

『どうでござるかね。視界が悪くなる分、外す可能性が怖いでござる』

この部屋はミラーボールないので色の間違いはなさそうだが、俺たちの【投擲】スピードを上回る速さで飛ばれると困る。

虹色を3周したら黄の扉が開くらしい。

『始めたら制限時間があるけど、セツナくんが入るなら余裕で間に合うでしょう』

『前は拙者が4発打ってたでござるからね……』

あれ、このダンジョン、ござる酷使ダンジョン……。

『それじゃあ始めるでござるよ~各人だいたい自分の色の鳥を目視しておくでござる』

黄と紫、だいたい補色!!

この部屋はわりとすんなり。フンがとても危険だったが、傘は結局やめて視界の確保をとった。

2週目後半辺りから、魔術師組が俺たちが投げるよりも早く詠唱を始めるという行動で圧をかけてくるので大変でした。ぴぃぴぃしちゃったよ。

失敗すると、失敗した色の鳥が突っつき攻撃をしかけてくるので大変らしい。急降下からの突っつき。結構痛いそうだ。

成功すると、壁際にずらりと並んでいる巣箱に鳥たちが入り、黄の扉が開いた。