軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

221.アランブレの地下下水道

そう、思っていたんだ。ミュスを狩りきれていないと。

『セツナ君! 久しぶりに一緒にミュス狩りしないかい?』

ダンとビルからのデートのお誘い。

よっしゃー!! やっぱりこれシステム的にそろそろ行っとけってことかな。どうもおれのせいでミュス大行進とやらがなくなったそうだし。

2日間も遊ぶのをあいつらに邪魔されるのは俺だって嫌だ!

『準備して向かいます!』

ちょっとEP回復剤用ご飯が心許なかったのでストレージを漁らせていただく。がさごそしてたら八海山とソーダが来た。

「よーっ! 今日はどっか予定あるのか~?」

「地下下水道でミュス狩りデートしてくる」

「誘われたのかな? もしかしたら狩り足りないとか」

「それもあるかもなと思って。合間縫ってミュスは狩ってるけど、最初の頃みたくずっと狩ってるわけじゃないから」

魔法探したり触媒の材料集めたり、なんだかんだで忙しくしている。

アンジェリーナさんのところに行きたいけどなかなか行けない。

「ふうん……まだそのマップ見つけられてないんだよな。動画見て、アランブレのお前が入って行った小道を探してるんだけど、どうもループになってるんだよ。動画のコメント欄でも、見つからなかったってあったよ」

「清掃局員としかいけないのかな?」

「それか、ほらアリダンジョンみたいに、ルートを開拓しないといけないやつなのかもしれない。ミュス王に会いたいヤツが検証スレ立ててなんかやってたよ」

あんな気持ち悪いのに会いたいのか。

「なら、試してみるか?」

ということで、再び届け、ハトメールっ!!

『友人も手が空いてるのでミュス狩りを手伝いましょうかということなんですけど、どうでしょう?』

即レス。

『セツナ君のご友人か! それは心強いね』

許可が出たということで、一緒に向かうことにした。

結局、半蔵門線も加わってこちらは4名のミュス狩り要員です。

「やあ! 手伝い助かるよ。気付くとすぐ増えるからね」

「こちらはダンさんです」

「すばしっこいからね~やつらは」

「こちらはビルさん。友人のソーダ、八海山、半蔵門線です」

「よろしくね! じゃあ早速行こうか」

いつも待ち合わせするのは、そのスレでも言われている地下下水に入って行く前の小道。OKが出たから行けるとは思っていたけど、ループとか聞くとちょっとドキドキするな。

『セツナくんの友だちも、かなり強そうだね』

『俺より強いですよ~』

集合してすぐパーティーを渡しました。今回は俺がパーティーリーダーなのでパーティー名を決める。『アンジェリーナさんの下僕』にしようとしたら怒られた。なので『ミュス討伐隊』にしておきました。

『おお、こんなところに入り口が!!』

『そうだね、あんまりこっちの方まで来ないよね、普通は』

とダン。下水への扉には鍵が掛かってはいるのだが、番号なので実はもう番号知ってる。3434です。

『これだけ人数がいるならこの間よりも奥にいけるかもしれないね』

『俺たちも行ったことがないから、奥の方は慎重に行ってみよう』

ということでちょろちょろしてるやつをぎったんばったんしたのは、だいたい俺と半蔵門線。下水だから広範囲炎は禁止されてる。【気配察知】がお仕事するけど、3匹くらいなら自分がぱぱっと行った方が早いんだよね。

とはいえ、下水道だ。たくさんいるので今日はソーダも片手剣構えて戦ってた。

『セツナ君もすごく強くなってるけど、お友だちもすごいねー』

『俺たちの仕事なのに、悪いなぁ』

『いえいえー、ミュスは繁殖すると街の衛生面が全体的に低下してしまいますからね~』

とはソーダ。

『街の方にはお世話になってますから』

八海山。

『好きにさせてもらっているからこれくらいの恩返しまったく問題ないでござる』

言わずもがなの半蔵門線。

みんないい子ちゃんプレイしてる。

しかし本当に仕事がない。接敵即滅殺なので、スイスイ進む。

以前ミュス王に遭ったあたりは少し慎重に行ったが、【気配察知】に引っかからず、結局見つからなかった。

『やっぱりあれは特別な個体なんだね』

とダンビルコンビが頷いている。

今回はさらに奥まで進んだ。そうするとそれなりにミュスが多くなってきた。

『やっぱり増えてるなぁ』

『どれだけ始末してもいつの間にか増える』

平原のミュスもだがこの地下下水道のミュスが、衛生局としてはミュスの繁殖増大の指針となっているそうだ。

『これだけ一掃できたなら、しばらくは安心だね。ありがとう』

それがこの探索の終わりの合図だった。

特にこれといったイベントもなく終了。

それじゃあまたと別れたところでアナウンスが響く。

《Marchサーバーのアランブレ地下下水道が解放されました》

《地下下水道へ降りる鍵のナンバーを発見すれば常時地下下水道を探索することができます》

ワールドアナウンスでっす!!

『えー、何が違うんだろう? ソーダたちが来たから?』

『かもしれない。たぶんボスがミュス王なんだろうな』

『2人が先に進もうとしなかったから何も言わなかったでござるが、あの先はまたミュスの数が多くなっていそうだったでござるね』

それは俺も感じた。以前のミュス王みたいな大きな気配はなかったが、小さな塊はいくつか気付いた。

『となるとこれからミュス王のドロップが出回ってくるだろうから、ファマルソアンに先に売ったのはアリだったかもしれないな』

『えー、じゃあミュス王の宝珠は?』

『宝珠はなぁ、なんか特殊な要素があるかもしれないから持っておいたらどうだ?』

それは確かにそうなのだ。

『セツナ、鍵のナンバー知らないの?』

『さっき2人が使ってたのは3434だけどさ、さすがに変えるんじゃね?』

さてどうだろうということで、試してみたら開いた。

『どうする? マップぐるっとしてみるか?』

『OKでござる』

ということで再び地下下水道へ。

マッピングがてら進めるところまで進んでみた。NPCがいないとみんな遠慮がなくなり、しかもミュスということで1匹2匹は無視して進む。

かなり広い場所で、ミュス以外出ないので。すぐ廃れそうだなという話になった。

俺は、わりといいかなと思いました! ここを抑えとけば数を減らせる。