軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

168.蟻酸対策アリ外殻傘

欲しかったスキルを手に入れ、俺は自分の持ち物を【鑑定】しまくった。

ずっと気になってた裏帳簿、アランブレの雑貨屋のものらしい。

今度探りに行こう。

あと、赤い押し花の栞。これ、俺の【鑑定】レベルじゃ見破れない何かが後ろについてる。謎の紙切れもまだ読み取れなかった。案山子の【鑑定】レベル高いなぁ。

ちなみに、【鑑定】はMP1使う。イェーメールに行きがてらそこら中を【鑑定】しまくっていた。

「こんにちは~」

まだ夜ではないのでお店は開いている。よかった。

錬金術の薬屋さんだ。

「いらっしゃい」

俺は花びらと枝をどさっと出す。

「よろしくお願いします」

「へえ、新しい属性も多いな」

「頑張って属性増やしました」

「花びら以外の触媒は知ってるのか?」

「今はこれだけしか知らないです。ただ、そのうち武器を変えるんですよね。今はダガーですけど」

「武器によって効果が違うからなぁ。まあそれなら何にでもある程度の付与ができる花びらが妥当か。剣が出来上がったら俺の知ってる触媒は教えてやるよ」

「ありがとうございます」

そのまま店内で待っていると、ほどなくして出来上がった瓶詰めの触媒が渡された。

「助かりました~」

「おう、気をつけて帰れよ」

木触媒、何になるかすごい楽しみなんだが。どこかでためそうかなぁ~?

そんなことを考えていると、入電。

ソーダ:

蟻酸対策アリ外殻傘出来たぞ~!!

んで、時間合わせてアリ行こうって話になった。みんな予定は?

柚子:

基本大丈夫なのじゃ。リアル時間23時以降なら。

案山子:

問題なしッ!

八海山:

合わせるよ。とんでもない時間じゃなければ。

半蔵門線:

ニンニンがそれなりに掛かりそうなのでござる。

なので先にそっち済ませる予定でござ~。

ニンニンそんなに大変なんだ。

まあ、八海山も戦闘? 3回あって、さらにおトヨの方だったもんな。

ソーダ:

あいよ~じゃあ予定すりあわせる。

今日はないから安心してくれ。

ならば俺は、日のあるうちは本を読もう。

次400冊だしなぁ。

稼げるだけ稼ぎましょう。

セツナ:

そういや、退魔師も、忍者もローレンガで見つかったから、他の職もここら辺に多い?

八海山:

その可能性は高いだろうね。それか、ローレンガ、ウロブル関連で何か変化のあった、それ以前の街のモノが関わるとか。

半蔵門線:

これで拙者が忍者を得たら、まあ情報流すでござるから、みんなそう予想して、変化のあったところを調べ出すでござるよ。

となると、ウロブルの本屋かぁ。

アンジェリーナさんの本屋で本を読みながらそんなことを考える。

セツナ:

みなさん何かなりたい職業ってあるんですかね?

案山子:

俺は料理人と魔法使いで満足してるけどー? 魔法使い極めるなら、多属性使いとかかなッ。魔法使いの上位役職ってなんだろね~

火魔法結構極めた感あるから、これから別属性増やそうかなと思ってるくらいだよッ!

柚子:

私はどうしても生産に精を出すから、なかなかそっちを探るのは難しいのじゃ。

氷魔法は足止めにも便利じゃから、まあまだこのままかな?

八海山:

セツナ君はどうなんだい?

セツナ:

俺は魔法剣士してるので。後は、専用武器手に入れて、専用スキル探して、で。

本当の魔法剣士という職業になるなら、もっと魔法に力を入れていかないとなのかな??

ピロリ:

はーいみんな、時間決まったわよ~

明日のリアル時間23時30分から始めます。その前にウロブルに来ること。人数多いから、近くの過疎マップに移動するからね。

前回はヴァージルで無理矢理倒した女王アリ。

今回はみんなで倒せるかな~?

剣に【風付与】を付けていると、ダインが話しかけてきた。今日もクランでパーティーを組んで、会話はアライアンスチャットになる。

『なあ、セツナ君。付与するときに使ってるアイテム、触媒の代金を前回忘れてたんだよ。これ』

と、取引ウィンドでお金を渡された。

『あー別に……あーやっぱりもらいます』

そういや錬金代あるんだった。

『こちらの分も。これで足りていればいいんですけど』

黒豆からもごっそり。今日の分も含めてらしい。

俺の触媒が明らかに性能がいいと、蒼炎の付与も俺がやっていたのだ。

『未だに手がかりはつかめていないんですけど』

『うーーんんん……頑張ってください』

まだ言えない。

『ウロブルの研究所で、アリの外殻には毒が効くと言われたのですが、毒の触媒少ないんで、女王の時だけ付与しますね』

『えっ!? そんなの初めて聞いたんだけど』

『あれ……そうだっけ? 生活魔法の先生に聞いたよ』

『毒かぁ~毒魔法、一応あるにはあるけど、派生しか持ってないなぁ』

『あの毒盛り少女にもらったっきりだわ』

みんな盛られてるんだな。

見栄えとエフェクトのすごい氷や火がどうしても人気になるのだそう。気持ちはわかる。

『よし、それじゃあ女王アリの弱体化しつつ行こうか』

みんなあの後もレベル上げがてらクランでうろついたりしていたようで、手際が恐ろしくいい。

卵部屋は前回発狂組は先に入らないように言われて、アリを始末し、卵だけになったところでGOサイン。

範囲攻撃乱舞してた。

『ねえ、ここ隠し部屋ある』

『おお!?』

3つ目の卵部屋で、魔法使いの1人が気付いた。燃える卵の煙が吸い込まれるので気付いたそうだ。

中が暗くて何も見えない。

『何匹かいるようでござるね、行ってみてボコボコされると怖いでござる』

『入り口狭いからなぁ』

『こっちにおびき寄せたいよな』

『なら俺がやるよ』

取り出したのは種!

『あー、【シードウィップ】か』

『【ブランチウィップ】も多少離れててもわかるし。これに触発されてこっちに来るかもよ?』

てことで投げ入れがてら、【シードウィップ】!

『あああああ……ぼこられて一瞬だった。このやろー!! 【ポイズンボム】』

投げ入れてやる!!

すると、ギシギシと鳴き声がした。

『こっちに出てくるでござる!!』

働きアリが毒ダメージくらってよろけながら現れる。即、剣士たちに始末されていた。毒、効くなぁ!!

中の気配がほとんど消え失せたところで、半蔵門線が入ると、卵注意報が出される。

『今までのやつよりも大きい卵でござるね』

『孵化直前とか?』

『さて……』

俺も中に入って【鑑定】すると、アリの卵の後ろに隠れた部分が。だが、ここに案山子を連れてくるのは可哀想だ。

よくよく目をこらすと、読める。

『女王候補の卵、らしいです』

『おお、全部始末しよ』

そうやって隠し部屋を探しつつ、とうとうやってきました、女王アリリベンジ!

あ、レベル上がりました。