軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

163.気付かなかった!

魔法を結構揃えたので、せっかくなら触媒が欲しい! ソーダたちは今ウロブルで忙しそう。半蔵門線だけはローレンガをさまよい歩いているそう。

てことはヴァージル先輩頼りだ。

次休暇が取れるのが、三日後ということで、今日は一日フリーだ。となるとやることは1つ! アンジェリーナさんのところへ。

挨拶をして本棚を眺める。

触媒が、今はエルダードリュアスの枝と、属性ごとの花びらしかない。これを錬金術で掛け合わせて触媒となる。だが、触媒はそれだけじゃない。

てことで触媒についての本を探した。

が、考えてみれば触媒作りは錬金術。

錬金術に関する書物はまずない。

無、火、氷、風、雷、地(土)、水、聖、木に毒。10属性。

残りが時、星、闇か。闇はとれそうにないし、対抗が聖で耐性も聖らしいからオッケー。星は絶対星座だろうからおいといて、残りは時。そういや、呪われた半蔵門線の足を遅くしたりなんか色々やってくれてた気がする。てことは時魔法どっかにあるのか。

網羅できるならしたいなと思うお年頃。

触媒と、時魔法。

しばらく眺めていたが見つからず、諦めて普通に本を読むこととなった。

夜になったらミュス狩りだ。今日も始まりの平原は静かだった。うん。騎獣フィーバー少し落ち着いたようです。なので周りを気にせず好き放題でやっている。

最近覚えた【隠密歩行】は、戦闘中に使うスキルなので、一瞬で仕留めちゃうミュス狩りでは試せず。触媒採りに行くので、それなら使ってしまえと色々な付与剣を作る。

さらに種を使って【ブランチウィップ】で遊ぶ。

木魔法、どんなタイプの敵にいいんだろうなぁ。

ちょろちょろと細かい敵の場合? ようは範囲攻撃なのかもしれない。

ちなみに、定期的に【ブランチウィップ】を発動しないといつの間にか攻撃止めて、ただの若木になっている。ただ、一応俺の魔法で生まれたってことで暗闇の中でぼんやりと光っているし、【ブランチウィップ】を発動すると動き出す。

2つ種を投げて、一方を放置し、もう一方に【ブランチウィップ】をかけ続けていたら、突然放置していた方が崩れ落ちた。

どさぁって音がしてびっくりした。

つまり、定期的に栄養という名の魔力を与え続けないと、【シードウィップ】で出した若木は消えてしまうのか。

ちなみに若木は俺の肩あたりまで成長する。そこでストップして以降は変わりない。

木を大きくできたらかわるのかな? スキル、【大きくなれよ】とか。この先を探すのに、たぶんやっぱり、使ってるだけじゃ無理なんだろうな。

あと、種問題。種30粒くらいは手に入った。あの家を、勇者ばりに漁ったので。続きはどこで買うのかなぁ~。ビエナちゃんに毒草の種もらったら面白かったかも。たぶん、あの家でありがたくいただいた種って木にしかならないと思うんだ。草の種なんかないかなー。木の種も入手したい。

木魔法だから木だけかもしれないけどね。

と思い出したことが1つ。

そういや、ローレンガの本屋に草の本あったな。退魔師見つけたとき。

あれでも読みに行くか~。

貸本屋は街ごとに微妙にラインナップが違う。ただ、アンジェリーナさんのところにあるのならば読みたい。ので、まずアンジェリーナさんの本屋で確かめねば。

ミュスの尻尾とバッドバットの羽根を納品して、明るくなった街を行く。

ざっと見たが見つからず。

「すみません、ローレンガの貸本屋で見かけたんですが、草という本はここにはありますか?」

「草の本? いえ、蔵書は把握しているつもりだけど記憶にないわ。取り寄せることもできるけど……」

「いえいえ、ちょっとローレンガ行ってきます」

「草木の本が必要なのね」

「木魔法手に入れたのでちょっと研究したいんですよ!」

「こんどその辺りを見つけたら買い付けておくわ」

気遣いMAX!! 嬉しい。

さて、問題はローレンガへのアクセス。

セツナ:

八海山、今何をしてらっしゃいますかー?

八海山:

ポータル? 申し訳ないけど今ピロリの経験値回収に付き合ってて。

察し。

この間のアリの分か。

セツナ:

あ、大丈夫です。ウロブルからぎょろちゃんで爆走します。

八海山:

悪いね、気をつけて。3回転んだら教えて。

ウロブルの研究準備室へポチッとな。

「よっ! 生活大全読みに来たか?」

「あ……ちょっとそれはもう読んじゃった」

「なにっ!? お前……これ読みに来たんじゃなかったのかよ」

「いやー」

おっさんの蔵書より美女の蔵書読むだろ。

「まあいいや、この間のアリの外殻だが、毒に弱かったぞ」

「えっ!?」

「酸には強いが、毒物系に弱かった。何か毒物持ってないのか? 持ってないなら用意してやろうか?」

おおお!

「ちょっと欲しいですね。女王アリを始末せねば……一応俺、つい先日毒魔法は習得したんですけど」

「ほー、なら、そこら辺に詳しいヤツに聞いておいてやろう」

紹介ではないのか。

「よろしくお願いします」

よろしくの牛丼渡して街へ繰り出す。

さあ、ぎょろちゃん、頑張ろう。昼だから夜よりはましだろう。高度高めでいけば飛んでるの以外しのげるはず。

なんか強攻撃かましてくるやつがいたー。

鳥さんなんだが、ぎょろちゃんの神回避でなんとかギリギリしのいでいる。辛い。俺も【投擲】してるけど、あたらねえ!! ギリッギリだ。危ない。これ、俺、ローレンガに登録しておいて死に戻りした方がいいんじゃないかレベルだった。

火吐くのはやめて。

氷剣にして【ひと突き】したけど、向こうも素早くて逃げられてた。難しい。ぎょろちゃんのおかげだ。

ローレンガは今日も賑わっている。

和装目立つなぁ。まあ、町並みにはすごく似合っている。

俺は渡し船で貸本屋近くまで行く。気まぐれというが、俺が持っている『本好きの証』があるからかだいたい開いていた。

「こんにちは~」

「いらっしゃい」

あっさりした店主はこちらを見て応えはするがそれだけだ。

先日見つけた草の本を借りて、席で読む。

あー、半蔵門線、ごめん。もっと早く読んでいれば……。