軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

138.学術都市ウロブル

ウロブルの門をくぐると、門兵が、ようこそ学術都市ウロブルへ、と言った。

『学術都市?』

『んー、学者のソール、に会うんだよな。ただ、まあゆっくりでいいかなぁ。そこまでトップひた走らなくても別によさそうだし』

とはソーダ。俺が首を傾げたら、笑った。

『お前、公式最後まで読んでないな? ウロブル解放からリアル時間で三ヶ月は次の都市の解放がないって、公式が断言したんだよ。ローレンガのクエスト回収率がまだまだだし、新しい職業の匂わせがあった。プレイヤーをしばらくこことローレンガで遊ばせるだけのものが準備されてるんだろ』

次々行っても回収不足で先のクエストが踏めないかもしれないということだった。

『まあ、確かに資金繰り急いでたからローレンガで遊び切れてないのよね~』

『ただ、ローレンガへの移動手段がイマイチでござるね』

『ポータル屋が繁盛してるねッ!』

『うーん、どこのポータルを捨てるか悩むな』

とは八海山。ポータルの記録は3つらしい。

『イェーメールの酒運びがあるからな。本当ならイェーメール省いて、ファンルーア、ローレンガ、ウロブルでいいんだけどな』

アランブレのクランハウスあるのは本当に助かってるな。

『仕方ないけどファンルーアじゃない? 今後の使用頻度的に』

『だなあ』

アンジェリーナさんがアランブレに行かないと会えないのが辛い。

とにかく冒険者ギルド。登録地の変更をすることにした。アランブレには一発で帰ることが出来るし、死ぬならここでだろうということで。

『どうする? 散る?』

『そうね~散ってもいいし、掲示板チェックしながらクエスト探してもいいし~。私はダンジョン探すわよっ♪』

新しいダンジョン大好きなんだってさ。

もう少しでパーティー組んで、経験値分配できるんだけどなぁ~。

冒険ギルド内はどこも変わらない。

クエスト掲示板があり、カウンターにお姉さんが3人ほど並び、ちょっと奥におっさんがいる。ギルド長。たまに違う人のときもある。

プレイヤーがみんな登録地変更に来るのでギルド内はごたごたしている。

カウンターに近づいて、プレイヤーにしか見えてない、呼び鈴を押すと、登録地をウロブルに変更しますか? と出てくるので、イエスと答えておいた。

と、後ろのおっさんと目が合う。

まあ、みんな目が合うんだよね。すごい見張ってる。

俺は掲示板を見ない。

つまり、誰からか情報を得なければならない!

「すみませーん、初めてウロブルに来たんですけど、見所ってどこですか~?」

一番暇そうだからおっさんに聞きます。

『ちょ、セツナwww』

『聞かないとわからない!』

『キリッって効果音が聞こえるでござる』

「おう、来訪者か?」

「セツナといいます。よろしくお願いしまーす」

「ふうん、そうだなあ。ウロブルは、学者が多い。というのも、学び舎が2つある」

「え、2つも!?」

1つは学者たちが研究に勤しむ、魔法学院。ここはちょっとやそっとじゃ入ることはできないし、独自の研究をしている人たちの集まり。

2つ目は貴族の令息令嬢が学ぶ学園。上に立つ者として、国の各地から集まる。やがては王宮に勤めることとなる者も多い。騎士や魔法はもちろん、マナーなど、学ぶことは多岐にわたる。ここで魔法について良い成績を修めると、魔法学院の推薦をもらえたりする。

つまり、大学と高校のような関係らしい。

ほとんどが貴族だが、平民も入学を希望すれば試験を受けることはできるそうだ。

「来訪者が学園に入ることも珍しくないそうだ」

『うわー、学園編始まるやつ~~』

『貴族と関わってなんだかんだするのか……悪役令嬢モノが展開されそうだな』

『めんどくさそーだけど好きなヤツは好きそう。動画チェックしないと』

「学校かぁ……入ってる暇はなさそうだなぁ」

「見学だけならいつでも出来るぞ。それぞれの受付に申請したら、犯罪歴さえなければいける」

「見学は、楽しそうですね」

俺がうんうん頷くと、おっさんは笑う。

「貴族が多いから、失礼がないようには気をつけろ。それと、そうそう。王都の図書館も大きいが、こちらにも図書館がある。魔法学校、学院に併設されているからこちらもとても大きい」

「おおー。図書館があるのはいいですね」

「なんだ、本を読む方か。あんまりそうは見えないがな……失礼」

「はは、よく言われます」

貸本屋にしか行かないし~。

「王都で入館許可証を取っていたらこちらでも使えるから、利用するといい」

いつの間にか、周りのプレイヤーも俺とおっさんの話に聞き入ってる。

「あとは……」

「あの、手を焼いているダンジョンなんかはありませんか?」

ピロリが我慢できずに横から入ってきた。

「ダンジョンはあるが、厄介なのが出ててなあ。今は閉鎖中だ」

「閉鎖っ!!」

『つまり、その閉鎖を開放するクエストからでござるね~』

周囲の冒険者もおお、とか言うから、おっさんは苦笑した。

「来訪者は血の気が多いって聞いていたが、本当らしいな。今はギルドが閉鎖してるからな、入ったらダメだぞ。ウロブルからの、街の西の正門から出たところはそんなに強い魔物はいないが、周囲の門の向こうはかなり強い。腕力や魔力だけじゃなくて、状態異常を仕掛けてくる魔物が多いから、くれぐれも気をつけろ」

その後も、ウロブルの名物を聞いてみたり、神殿の場所を聞いてお礼を行って出てきた。

『セツナくんの情報の仕入れ方、いいわね』

『掲示板見る気ないんで』

『さっそく今話してたやつが掲示板に上がってる』

『それじゃあ何か見つけるまで街探索するか~』

『了解ッ!! 新しい食材探しッ!』

『忍者の気配がしないでござる……』

忍者はやっぱりローレンガだよなぁ~。

ウロブルは街の西の門から入ってきた。門は東西南北にあるらしく、一番外のモンスターが弱いのが西だ。

学院や学園、図書館があるのがその反対の東側。神殿は北側にあって、南側にこのウロブルを治める貴族の屋敷がある。

まあまず神殿でお祈りだな。

1人で行くよ!!