作品タイトル不明
第189話 春休み
色々の騒動がありつつも、次の日、俺たちはいつも通り学校にきていた。
「おはよう」
「おっはよー!」
「なんだか元気ですね、葛西さん」
「うん!だって今日で学校おしまいじゃん!」
そういえば、今日で学校は春季休暇に入る。
色々あって忘れていた。
「来年は3年生か」
「やめて、考えたくない!」
3年生となれば就職か進学か、どちらかを選択する大事な時期だ。
より一層勉強に励まなければいけない。
「葛西さんは進路決めてるんですか?」
「今のところ進学、普通に大学かなぁセレスティーナさんは?」
「私も今のところは大学進学を考えていますよ」
「じゃあ! 一緒の大学行こうよ!」
「セレスが目指す大学、結構レベル高いぞ?」
「え、そうなの?」
セレスの学力なら目指せる大学はかなり多い。そして、レベルの高い大学だって夢じゃない。
以前セレスは俺と同じところならどこでもと言っていたが、それを俺が良しとしない。
無理に俺のレベルに合わせて彼女の選択肢を狭めたくはないからだ。
「俺も今、勉強を教えてもらってるからな」
「わ、私も一緒に……だめ?」
「ふふっ、良いですよ。一緒に勉強しましょうね」
「やったー!」
しばらくして担任が入ってきてHRが始まる。
久々の日常が染み入るようだ。
◇
午前で学校を終えた俺たちは勉強ついでにカフェへ来ていた。
「歴史は単語などで覚えるのではなくて、流れで理解すると覚えやすいですよ」
「でもさぁ〜興味ないよ〜」
「歴史上の人物が出てくるアニメや漫画を見てみるのも一つの手ですよ」
俺もノートにペンを走らせながらその微笑ましい光景を眺める。
「お待たせしました」
「あ、アリシアちゃん!おつかれ〜」
遅れてアリシアも合流する。
俺の隣の席に座り、注文をして、勉強道具を広げる。
「今の中学生ってどんなこと勉強してるの?」
「見てみますか?」
そう言ってアリシアは葛西さんに教科書を差し出す。
「え、今の中学生ってこんなことやってんの?私たちの時にはなかったなぁ」
「今じゃプログラミングも必修科目だからな」
「そうなの!? 私全然わかんないや」
そんなことを言いながら時は流れる。
うん、今日も平和だ。