軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

それは間違えなのだ!!

シアは視線を逸らしながら口を開く。

「あの方は厄介な方では無いのだけれども立場上・・・・こう・・・自分の考えを押し通す事があるから、もしかしたら強引に魔術師団に入れようとするかもしれないわ。だってリアの実力はもう探索者の間ではSランカーとして認められてるんだもの。そんな実力者を魔術師団に入れられれば・・・と思うでしょ」

厄介じゃなくて面倒な事だった!!

「え?会いたくないんだけど・・・・・アグリに帰っていい?」

直接断ろうと思ったけどそんなになる位ならいお手紙で済ませた方がいいかも!!と思いシアにそう言うとシアが真剣な顔で口を開く。

「アグリにあの方が来るかもしれないわよ?」

「あ」

そう言えばオリアニアさんがこっちに乗り込んでくる可能性があるから帝都に行って直接断ろうって事になってたんだった。

うなだれる私を見てシアが苦笑しながら口を開く。

「もう帝都に向かってるんだから諦めて説得する事を考えてなさい、まあきっとうまく行くわ・・・・たぶん」

「多分って何?ねえ?その言い方が怖いんだけど!!」

そうシアに言った時に外から激しい音がし、乗っている馬車が急停止した。

私達は急いで外に出ると、騎士達や探索者達が周囲を警戒しながら自分達の乗る馬車を守るように立っていた。

その中で警戒しているアインハルト兄さんがいたので私達が走り寄り声を掛ける。

「どうしたの?」

シアの言葉にアインハルト兄さんは周囲を警戒したまま口を開く。

「構成員共をのせた大型馬車二台に遠距離魔術が打ち込まれて大破した」

だから自分達の馬車を守るようにしてるのね。

「こっちの被害は?」

そう聞くとそこでやっと私達の方を見て口を開く。

「おそらく馬車に乗ってた者と御者は死亡したと思う、まだ警戒していて・・・・」

と話を続けようとした所で大きな炎の球が6個ほど横から飛んできて燃え盛る馬車に激突し激しい音と共に更に炎の勢いが上がり青空を染め上げる。

シアがそれを見て我に返り口を開く。

「魔術師部隊は消火を!!早く!!」

そう言いながらシアも水魔術の最上位である【アクアウエーブ】を燃え盛る大型馬車に向かい使い他の団員も魔法で消火をし始める。

私は慌てて消火している者達を背にさっき火の玉が飛んできた方向を見ながら口を開く。

「【ラセーヌ】の皆ちょっと付き合って!あっちから魔術が飛んできたから見に行きたい!!!」

私がそうガレスさんに声を掛けると【ラセーヌ】のメンバー全員が頷き私と一緒に魔術が飛んできた方向に走り出す。

「リア、相手はどれくらいいると思う?」

走りながらマリーさんがそう聞いて来たので私も走りながら口を開く。

「7人はいると思う・・・けどもう逃走してる可能性がある」

炎の球は6個だったけどこっちの様子を見る人はいると思うんだよね。

そして走りながら進んで行くと少し開けた場所に出た。

「多分ここから【ファイヤーボール】を使ったんだろうね」

ここから私達の進んで道までは緩やかな坂になっていて、ここが坂上・・・狙うにはもってこいだ。

「皆悪いけど周囲を探索して」

ここが狙撃ポイントと判断して周囲を調べると、確かにそこで待機していたであろう場所・・・・野営の跡が残っていた。

最初の襲撃は仲間の救出目的だったんだろうけど今回は救出を諦めて口封じを狙ったんだね。

「ここで待ち伏せして狙う気だったんだな」

野営跡を見ながらガレスさんがそう言ったので私は頷き口を開く。

「多分最初の襲撃で失敗したから遠距離攻撃で狙うことにしたんだろうね。まあこの考えは正しいんだけどこの場合は間違ってるんだよね」

「まあな。お前の『提案』が役に立ったな」

私がシアとアインハルト兄さんに言った『提案』のお陰で向こうは構成員抹殺終了だと思ってるだろうけど、それは間違いなのだ!!