軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

来た来た来た!!

「ただいま」

ライラさんを見ながらそう言うとライラさんが真剣な顔になり口を開く。

「今着いたの?」

その言葉に私は頷く。

「ならそこの開いている席に座りなさい、すぐに用意するわ」

そう言われ私は指定された席へと座り、向かい側にディアナ・・そして足元にティファとミーティアがお座りをする。

それを見たライラさんとルルナさんはどこかへと向かって・・・多分厨房だと思う・・・に向かって歩いて行った。

それを見送った後に改めて店内を見回してみるとかなりの広さのお店だというのがわかる。

前の店だと10人入るのがやっとだったのに今の店だと30人位は入れる広さがあり、今もその半分くらいはお客さんで埋まっている。

「お帰りリア、元気そうで安心したわ」

コップに水を入れて持って来てテーブルの上に乗せながらクレアが微笑みながらそう声を掛けて来た。

「ただいま、前の場所に行って看板が無かったから驚いたよ」

私がそう言うとクレアが苦笑する。

「半年前に移転したのよ」

半年前?へぇ!

「にしてもかなり広いね、それにかなりお客さん来てるじゃん」

そう言うとクレアが嬉しそうに頷き口を開く。

「うちの香草焼きの他にルルナさんの得意料理のアリッソが好評なのよ」

ルルナさんのアリッソおいしいよね!鶏肉を蒸した後に様々な野菜と敢えてさっぱりとしたソースで味付けされた料理なんだけどコレがまた美味しいんだよね!セレストーレ在学中によく食べに行ってたなぁ・・食べたくなったから後でルルナさんに作って貰おう!!でも今日はライラさんの香草焼きが食べたい!って言うかライラさんの香草焼きを食べなきゃアグリに帰って来たって思えないもん!!

とか考えてたら私の後から久々に聞く声がした。

「お?首狩り姫じゃねえか!それにディアナもか?戻って来たんだな」

その言葉に振り返るとアゴットが店に入って来てすぐ私に気が付き声を掛けて来たみたいだった。

「久しぶりアゴット、ついさっき帰って来たんだ」

わたしがそう言うとアゴットが『そうか』と言いながら私と同じ席に座り口を開く。

「元気そうで何よりだ」

そのっ言葉に私とディアナは頷く。

「てことは暫くはアグリにいるんだな?」

その言葉に私は苦笑する。

「暫くって・・私の家は此処にあるんだよ?ずっとアグリにいるに決まってるじゃん?今回は面白そうだったから依頼を受けたけどもう遠出はしないよ」

遺跡調査みたいな事はもうないだろうしね。

「そうなのか?首狩り姫程の実力ならかなり声が掛かると思うが?」

その言葉に私は苦笑する。

「断りまくって誰も声を掛けて来なくなったのをアゴットは知ってるじゃん」

Sランカーになった当初はかなり指名依頼があったけど研究したいから断りまくってたら誰も声を掛けて来なくなったんだよね。

それを知ったアグリにいる他のSランカー達は酒の肴にして笑ってた・・・つまりアゴットも知ってるんだよ!と思っているとライラさんが香草焼きをもってこっちに向かってくるのが見えた。

「お待たせリアちゃん」

来た来た来た!!久しぶりの香草焼きだ!!

「ありがとうライラさん!ここに来たらやっぱりこれだよね!!」

そう言いながら私は香草焼きを切り分け一切れ口に運ぶ。

「うまっ!」

ああ・・・アグリに帰って来たんだなぁ・・・と香草焼きを嚙みしめながらしみじみと思った。