軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

汚い!!

「で?どうだったんだ?」

「へ?」

香草焼きを食べ終わって満足していた私を見ながらエールを煽った後にアゴットがそう聞いて来たので首をかしげる。

「どうだったって?」

私がそう言うとアゴットが苦笑する。

「一年以上アグリをあけてたんだ、依頼内容は聞かないが面白い事はあったんだろう?」

まあ依頼に関しては話しちゃいけない事もあるから聞けないってのはアゴットもわかってるからそういう聞き方になったのだろう。

「本当に色々あったよ・・・・何故か皇帝陛下とご飯まで食べたし」

「ぶふぉ!!」

本当にどうしてそうなった!!って事が起きすぎだよね!!と思っているとそれを聞いたアゴットがジョッキに口をつけ吞もうとしていたとエールを噴き出す。

「汚い!!いきいなりどうしたの?」

噴き出した後に固まるアゴットを見てそう聞くと震える手で手に持つジョッキの残っているエールを一気に飲み干し口を開いた。

「聞き違いだよな?さっき俺は『皇帝陛下とご飯を食べた』と聞こえたんだが?」

私はその言葉を聞き頷く。

「聞き間違いじゃないよ?皇族一家と食事をしたよ?」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ?」

【癒しの風】の店内にアゴットの声が響き渡り・・・そしてそれを聞きつけ慌ててクレアが私達の所に走って来た。

「何かあったんですか?」

クレアの声にアゴットが口を開く。

「首狩り姫が皇族一家と飯を食って来たんだそうだ」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ?」

今度はクレアの声が【癒しの風】に響き渡った・・・・何でそんなにおどろくの?偶々ご飯を一緒に食べただけなのに・・そう思いながら首を傾げていると隣に座っているディアナが深い溜息をついた。

「リア?普通に暮らしている人達が皇帝陛下とお会いする事はまずないわ、それなのに貴女はお会いするどころかお食事を共にした・・・聞けば誰もが驚く事よ」

「へ?そういうものなの?でも私が陛下にお会いしたきっかけはセレーナさんでしょ?私が何をしたって訳じゃないから」

と言うとディアナが更に深い溜息をつく。

「あのねリア?最初の一度はそうかもしれないけどあとの食事会はリア目的で御呼ばれしてるのよ?」

・・・・・え?あ!【魔法】を始めて使った時の事とティファの事とユリシーズ攻略戦後の時は私目的だったんだ!

「もう何を言ったらいいか分からん」

呆れ顔でアゴットがそう言うとクレアも頷く。

「でももう会う機会はないと思うよ?アグリから離れる気は無いし」

そう言うとアゴットが呆れたような顔で口を開く。

「そうかい・・・まあ元気でやってたみたいで安心した」

それから店が落ち着くまでアゴットやディアナと話をし、偶に手が空いたクレアが話を聞きに来たりして店が終る時間まで過ごした。

「ふう」

閉店時間となりお客さんがいなくなった店内でライラさんとルルナさんとクレアが私の前に座りホット一息ついた。

「お疲れ様3人供、で!改めてただいま!」

私がそう言うと3人全員が微笑みながら『お帰りなさい』と言ってくれた。

「にしても移転したのは驚いたよ」

ただいまと言った後に移転の話をするとライラさんが苦笑する。

「半年前に移転したのよ、それに元々ここは・・・・私と夫の店があった場所だったのよ」

へ?その話初めて聞くよ?と思って首を傾げているとライラさんが真剣な顔で口を開いた。