作品タイトル不明
可愛い服を着て!!
「えっと・・・セレーナさんがそう言ってくれるのは嬉しいけど」
私がそう言うとセレーナさんが立ち上がり私に抱きついてくる。
「もう貴女は私の娘よ?だから困った事があれば私やテリーを頼って?」
「ありがとうございます」
本当にそう思ってくれてる事を感じもう何も言えなくなっているとセレーナさんが離れて口を開く。
「リアちゃんがアグリに戻るまでの間時間が合えばまたシアと3人で買い物や食事に行きましょう!もちろん可愛い服を着て!!」
「シアだけが着るなら喜んで!!」
え?シアを裏切った?違うよ?アグリで待ってるライラさんやクレアへの笑い話・・・・違った!土産話にするつもりなんだよね!きっとシアも買い物とか楽しんでくれるはず!!
「リアちゃんも着るのよ?」
・・・まあアグリに帰れば着る事は無いから今回は最後という事で諦める!!
「わかりました」
「よかったわ!楽しみ!!」
本当に楽しそうで良かったですセレーナさん。
「リア!!帰るって本当なの?」
陛下達にアグリに戻ると言った夜寝室として使わせてもらっている部屋でのんびりしてるといきなり扉が開きシアがそう言いながら入って来た。
私はその姿を見て苦笑しながら口を開く。
「シア?ノックもせずにいきなり入って来るなんてルナード伯爵家の女性としてどうなの?」
私の言葉にシアが『あ』って顔をした後に私の両肩を掴む。
「そんな事より今は貴女の事よ!!アグリに戻るって本当なの?」
シアの立場なら私のアグリに戻る宣言をいち早く聞く事も出来るだろうから驚かない、むしろセレーナさんの情報網で驚いたから驚きようがないんだよね。
「で?本当に帰るの?」
私が返事しないのでシアが真剣な顔で再度同じ事を着て来たので私は頷く。
「うん、遺跡調査は終わったしナイトの体も出来た・・・もう帝都に留まる理由は無いからアグリに戻る事にするよ」
私はアグリが活動拠点だからね、アグリで遺跡調査で得た情報を元に様々な研究をするんだ!!
シアは私の言葉を聞きその後に私の顔をしばらく見て・・・そして溜息をつき口を開く。
「もう決めたのね・・・貴女は決めた事は必ずやる・・・たまには帝都に来なさいね?」
「うん」
まあ色んな研究をするつもりだから暫くアグリを離れるつもりは無いと思うけどね!!
「あ!それと私が帰るまでに時間が合えばセレーナさんが3人で買い物や食事に行こうって!」
「それはいいわね」
お!どうやらシアも乗り気だね!!
「可愛い服を着て!!」
「いやぁぁぁぁぁ!!」
あれ?乗り気だったのに何でいきなり崩れ落ちながら叫ぶのシア?と思っていると崩れ落ちたシアが私を見上げるように視線を向けて口を開く。
「この頃私『中々似合ってましたよ』とか『副長ってそんな趣味があったんですね』とか言われてるのよ・・・私の趣味じゃないのに」
・・・・・ドンマイ!!
「でもほら・・・王宮魔術師団の部下もシアに声を掛けやすくなったんじゃない?身近なイメージで」
私が慰めるようにそう言うとシアが首を左右に振る。
「なんか子供を見守る親のような視線を向けられる事が多い気がするのよ」
・・・・きっと気のせいだよ?多分!!
「気にしすぎだって」
そうだよ!気にしすぎなんだよシアは、もしくはフリフリのリボン盛り盛りの服を着たシアが可愛すぎてファンになった人がいるとかね。