作品タイトル不明
全然深刻な話じゃありませんでした!!
皇妃様がナイトを見た後に私に視線を向けて口を開く。
「ねえフローリア?私にナイトを譲ってはくれないかしら?」
へ?いきなり変な事を言いだしたよ?
「お断りします、私にとってナイトは大事な仲間であり家族だ、それを物のように譲ってなんて言って欲しくない」
もしこのまま陛下や皇妃様がナイトを欲しがるようなら私は帝国を出て行かなきゃいけなくなるね。
そう思っていたら皇妃様が私に向けて頭を下げた。
「今のは私が悪かった失言を詫びます」
いきなり謝られて少し驚いたけど謝って来たのでそれ以上いう事はしないように頷く。
「あ!お礼のついでにはなるんですけど、私そろそろアグリに帰りますので」
調査隊の依頼が終って約3か月経つけどまだ帝都に残っていたのはナイトの新しい体が出来上がるのを待っていた為だ、その体が出来上がった以上帝都に留まる理由は無いからね!!
私がそう言うと陛下が少し驚いた顔をしたけど何も言わずその代わり皇妃様が口を開く。
「いつ頃帝都を出るのかしら?」
私は少し考えてから口を開く。
「多分1週間から2週間の間には」
多分暫くは帝都に来る事は無いだろうからお世話になった人達に挨拶をしてから帰りたい。
「そんなに早く・・・・わかったわ」
皇妃様が納得したように頷きそのまま話を続け30分位して私は陛下達に再度お礼を言った後に城を後にしてシアの実家であるルナード伯爵家に戻った。
徒歩でディアナと話しながら進みルナード伯爵家に戻ると玄関前に見知った顔・・・ギレスさんが立っていた。
「ん?あれ?何でギレスさんが玄関で待ってるの?誰か待ってる?」
ギレスさんに近づきながらそう声を掛けるとギレスさんが微笑み口を開く。
「お帰りなさいませリア様、奥様がお待ちです」
・・・・・・・・え?もしかして待ってたのは私?
「え?もしかして私が帰って来るのを待ってた?」
そうギレスさんに聞くと微笑みながら頷く。
「そういう事になりますな、さ!奥様がお待ちですので中へお入りください」
何かあったのかな?まあ会えばわかるか!!と思いながら勝手知ったる何とやらでセレーナさんが居るであろうリビングへと向かいそして・・・やっぱりセレーナさんはリビングにいた。
「ただいま帰りました」
と声を掛けるとセレーナさんが珍しく真剣な顔で私を見て口を開く。
「お帰りなさいリアちゃん、早速だけどそこに座って」
セレーナさんの前に設置してあるソファーに視線を向けながらそう言って来たので私はセレーナさんの正面に座る。
「リアちゃん」
やっぱり何かあったのかな?かなり深刻そうだけど?と思ってセレーナさんを見ていたらセレーナさんが話を続ける。
「アグリに帰っちゃうって本当なの?」
・・・・全然深刻な話じゃありませんでした!!てい言うかセレーナさんには私がアグリに帰る気だって帰るって言ってないよね?陛下や皇妃様に言ってまだ1時間も経ってないよ?それなのにもう伝わってるって・・・セレーナさんの情報網って滅茶苦茶凄くない?
「リアちゃん?」
私がセレーナさんの情報網に驚いて黙っているとセレーナさんが私の名を呼んできたので私は頷き口を開く。
「そのつもりです、2週間以内にはアグリに向けて帝都を出ようかと」
私がそう言うとセレーナさんが少し悲しそうな顔になり口を開く。
「わかったわ・・・でもここは貴女の実家なんだからいつでも気楽に戻って来てね」
いやいやいや!!ここはシアの実家で私の実家じゃないですよ?