作品タイトル不明
やっぱり脳筋じゃん!!
「ごめんなさい」
両頬をさすりながらディアナに向かい謝ると腕を組んだまま私を見ていたディアナが苦笑し頷き口を開く。
「最初から謝っていたらさっさと話が進んだのに・・・リアらしいと言えばらしいのかな?」
そんな私達のやり取りを見ていたユリアンが溜息をついた後に口を開く。
「話を続けていい?」
あ・・・話の途中だったね。
「うん」
私が頷くとユリアンが話を続ける。
「2人供領主様からの話を断るという事でいいのね?領主様としては今回の件を重く見て信頼出来て腕の確かな貴女達に好待遇でグランパルス家の家臣へ迎えたいと言って来たけど」
その言葉に私は首を左右に振る。
「何でそんなめんどくさい事うけなきっゃならないの?そんな暇があったら【魔法】と【魔術】の研究をしていたい」
私がそう言うと隣にいるディアナも頷き口を開く。
「私もそんな暇があったらもっと鍛えたいわ・・・・アグリに戻ったらアゴットさんに鍛えないしてもらおうかしら?」
ほら!!やっぱり脳筋じゃん!!私の両頬の安全の為に言わないけど!!と内心思っていたけど口にせずにユリアンを見ているとユリアンが納得したように頷く。
「まあわかってたけど2人の口から返事を聞かなきゃいけなかったから話をしたのよ」
まあ私達を良く知るユリアンなら結果は判ってたんだろうけど立場上聞かなきゃいけないのもわかる。
私達が納得したのを見てユリアンが更に話を続ける。
「2人の返答は明日領主様に伝えておくわ・・・さて!!領主様絡みのお話はこれでお終い!夕飯を食べに行きましょう!!」
私達はユリアンと共に夜の街へと向かい美味しい夕食と楽しい時間を過ごす事が出来た。
そして2週間後・・・・私達は物資補給と休息を終えて帝都へと向かう日がやってきた。
「本当に我がグランパルス家に仕える気は無いか?好待遇で迎えるぞ?」
入場門の前で領主様自らが見送りに来てくれて最後の言葉・・・と思っていたら私とディアナの所に来てそう声を掛けてきた。
それを聞いた私とディアナは同時に溜息をつく。
「その話は断ってるでしょ?諦めてください」
ユリアンから話があった次の日にユリアンが断ってくれたんだけど諦めきれなかったのか領主様自らが私達2人をスカウトに来たんだよね。
そしてそれを断ってから今日まで毎日のように声を掛けてきた・・・・領主様って暇なの?
「私の熱意が伝わったら引き受けてくれるかと思って・・・・・・な」
そんな熱意はいらないよ?
「てことで元気で頑張ってくださいね?」
領主様が毎日のように声を掛けてきたから親しくなったので最後にそう声を掛けると領主様が微笑む。
「ああ、君達が来てくれたお陰でわがグランパルスは救われた・・・・感謝する、君達も体調管理には気をつけて過ごしなさい・・・また会える事を願うよ」
「うん、またね」
私達は領主様とグランパルスに所属する衛兵隊の皆に見送られてグランパルスを後にした。
「皆まだまだここら辺は治安が回復していないから気を引き締めて行きましょう!!」
私達はユリアンの言葉に気を引き締めて旅の締め・・・・帝都までの旅路が始まった。