作品タイトル不明
やる必要ないじゃん!!
私達が帝都へ向かう日私達はユリシーズの入場門の前でシアの前に立っていた。
「気をつけて行くのよ?食料はキチンともった?着替えは?忘れ物は無い?」
シアがそう声を掛けてきたので私は苦笑する。
「シアは私達のお母さんか!そんなに心配しなくても物資は調査隊に任せてるから大丈夫だよ」
え?自分で用意してないのって?だって専門家が責任を持ってやってくれてるんだからやる必要ないじゃん!!
「それとアイツにはきをつけてね?貴女達の安全が第一よ?」
アイツ・・・・アキラっていう賊は今の所大人しくしているけど暴れたら私達で対応しなきゃいけないんだよね。
ユリアンはシアの言葉に頷き真剣な顔で口を開く。
「わかってるわ、シアも気をつけてね?もしかしたらキルアスキルの生き残りがいて攻めてくるかもしれないし」
今日までアインハルト兄さんが指揮してユリシーズの周辺の見回りをし少しずつではあるけど治安が回復してきているけどまだまだ油断はできない状況なのだ。
「わかってるわ、でもむしろ攻めて来て欲しいわね・・そうすれば早めに帰れそうだし」
確かに厄介な奴が攻めてきた方が楽だよね、こっちは戦力に関しても充実してるし!
そんな話をしてると一緒にいるムーアさんが口を開く。
「楽しくお話している所申し訳ありませんがそろそろ出発しましょう」
確かにこのままだったらダラダラ話をしていつ出発できるか分からなくなるからね、ナイスアシストだよムーアさん!!
ムーアさんの言葉にシアが真剣な顔になり私達だけではなく調査隊全員を見回して口を開く。
「今回のユリシーズ攻略戦に参加してくれてありがとう、貴方達が参加してくれたおかげでこちらの被害は最小限に抑える事が出来ました、私は此処でやらねばならぬ事がある為に帝国迄一緒に行くことが出来ませんがどうか気をつけて帝国迄戻ってください、あ!それと今回の事のお礼として調査隊のお給料とは別にボーナスが出る事になってます、ですので楽しみにしていてください」
シアの言葉に調査隊のメンバー全員が『おおおお!』とか『やった!これで彼女にプロポーズが出来る!!』とか言いながら喜び始めそれを見たシアが嬉しそうな顔になりその後に私に視線を向ける。
「リアにも出るわよ、今回の功労者の一人なんだから期待していなさいね」
え?私にもでるの?あまり目立った活躍はしてない筈なんだけど?
「え?私はただ防壁に穴をあけて領主を倒しただけだよ?」
私がそう言うとシア・ディアナ・ユリアンが同時に溜息をつき、さっきまで騒いでいた調査隊のメンバー全員が私を呆れたように見て来た。
「ん?皆して私を見てるけどどうしたの?」
私変な事言ってないよね?と思ってシアにそう聞くとシアが呆れた顔で口を開く。
「あのねリア?まず貴方が防壁に穴をあけるという作戦を提案し実行しなければ私達の部隊の被害はかなりのものになってたし時間もかかっていたのよ?わかる?」
まあ確かにそうかもと思い頷く。
「そして次に領主をリアが倒した・・・つまりリアが大将首をとったのよ?これが戦況に及ぼす影響はかなりの物だった、お陰で思ったよりも早く制圧できた」
シアの言葉に納得できず首を左右に振る。
「早く制圧出来たのはユリシーズ攻略戦に参加してた騎士や魔術師達が頑張ったからで私は関係ないじゃん」
ここに来た騎士団の騎士や魔術師団の魔術師達が優秀だったから予定よりも早く制圧出来たんだよ?これだけは譲れない。