軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

確認しておかないと!!

滞在の為に与えられた領主の館の部屋で資料に目を通しているとノック音が聞こえたので『どうぞ』資料を見たまま口にすると扉が開きシアが入って来た。

「リアちょっといいかしら?」

その言葉に資料からシアに視線を向けるとシアが向かい側に座り私を見ていた。

「どうしたの?仕事が落ち着いた?」

ユリシーズ攻略後に一番忙しいのはユリシーズ攻略部隊の長であるシアだ、そのシアが真昼間から私の部屋に来たんだから仕事が一段落したのかと思いそう聞いてみるとシアが苦笑し首を左右に振る。

「落ち着いてはいない・・・かな?でもリアに用事・・・と言うか頼みがあるのよ」

その言葉に首を傾げ口を開く。

「頼み?私に出来る事なら手伝うよ?」

私がそう言うとシアが真剣な顔になり口を開く。

「ユリアンにはもう伝えているのだけれども貴女達遺跡調査隊はもう此処を離れてもらいたいの、正確に言うなら調査自体はもう終わってるのだから帝都へ帰還して、ついでにユリシーズ攻略戦の全ての情報をオリアニア様や情報部へ持って行って欲しいのよ」

つまり情報を持って帝都に帰ってくれって事ね。

「それはいいけどそれを決めるのはユリアンだよ?何で私に言うの?」

私がそう言うとシアが苦笑する。

「リアにも話しておかないといけないからよ、帝都に戻る時に引き連れて行く奴が厄介でね」

「ん?『引き連れて行く奴』?何の話?」

シアの言葉に首を傾げながらそう聞くとシアが真剣な顔で話を続ける。

「ユリシーズ攻略の時にユリアンが捕らえた賊がいるってのをきいているでしょ?」

「うん、確かユリアンが戦ってギリギリで勝ったって話だったよね?」

私の答えにシアが頷き話を続ける。

「その男実はキルアスキルの幹部らしいのよ、それでその男を帝都に連れて行ってから様々な尋問をする事になったのよ」

ほうほう。

「でもそこで問題が1つ・・・調査隊のレベルは高いけど個人でその男の相手を出来るのがおそらくはムーア、ユリアン、ディアナ・・・そしてリアの4人だという事なのよ、何かあって賊が暴れ出した時に対応できるのはさっき名をあげた4人なのよ、だからその事を理解してもらう為にこうやって声を掛けたのよ」

その言葉に私は少し考えてから口を開く。

「もし暴れたら出来るだけ無力化できるように頑張るけど殺しちゃっても文句は言わない?」

領主との戦いで間違って殺しちゃったからここは確認しておかないと!!と思いそう聞くとシアが真剣な顔で口を開く。

「調査隊に被害が出たり逃がすよりその方が良いわ、まあ出来れば腕や足が無くなってもいいから生かして帝都まで運んで欲しいのだけれども」

その言葉に私は苦笑する。

「私だって好き好んで殺したりはしてないからね、まあそんな事が起きないように祈っておくよ」

その言葉にシアも苦笑する。

「まあ取りあえずここに居なかった構成員全員を捕まえる・・・と言うのは現実的に無理だからもしかしたら捕らえた男を救助しに来る可能性も無くは無いから警戒は怠らないようにしてとは調査隊のメンバー全員に伝えてはあるわ」

ああ!その可能性もあるのか!でもまあ何とかなると思う。

「わかったよ、で?いつ私達は帝都に向けて出発するの?」

その言葉にシアが何とも言えない顔になる。

「ん?何かあった?」

この話を持って来たって事はいつでも出れるんじゃないの?