作品タイトル不明
勝つ事が出来たんだけどね!!
ユリアンの言葉に私は頷き口を開く。
「そういう事、今こっちが有利でも【サモンズゲート】を使って数で攻めてきたらひっくり返るかもしれないからね」
キラーアントなら可愛いもんだけどアースドラゴンとか強力な魔物を大量に呼ばれれば優位性を失いこっちが追い込まれるかもしれない。
「でも私達はここに来るまでに賊とは戦ったけど魔物とは遭遇していないわよ?」
って事は攻め始めた時にウラットはこの街にいなかった可能性もあるね、まあそのほうがありがたいんだけど!!
「まあ何があるか分からないから警戒だけはしておこう」
私がそう言うとユリアンとディアナが真剣な顔で頷く。
「あら?ユリアンも来てたの?」
暫く館の前で賊の強襲の警戒をしていたらシアが館から出て来て私達と一緒に居るユリアンとその部隊を見てそう声を掛けてきた。
「30分くらい前に来たんだよ、んで?かなり時間が掛かってたみたいだけど大丈夫なの?」
そう聞くとシアが真剣な顔で頷き口を開く。
「制圧後に館の中を調べてたのよ、そしたら証拠が出るわ出るわ・・・それを確認してたら時間が・・・ね」
それは時間が掛かるね。
「で?これからどうするの?」
一応首謀者を打ち取りそろそろ街も制圧が終るはず、これからどうするんだろう?と思いそう聞くとシアは少し考えてから口を開く。
「このまま暫くユリシーズで過ごすわ、その間に様々な事をしなきゃいけないしね」
まあ戦後処理って奴をしなきゃいけないよね、頑張れシア!!
「領主の館を本拠地とします、私の部隊はこのままこの館の防衛を・・・そしてユリアンの部隊は他の部隊の援護を、リア達はそのままここに残って」
シアはそう告げ其れを聞き全員が動き出した。
「私達は休んでいようか?」
私がそう言うとディアナが真剣な顔で口をひらく。
「シアの手伝いをしなくていいの?」
私は苦笑する。
「何も言われてないから大丈夫なんじゃないかな?」
何も言ってこないし帝国としては見られたらまずいような資料もあるかもしれないしね。
「って事で私達は少し休もう」
口にはしないけど領主との戦いで少し疲れてるんだよね・・・・格上の相手で【魔法】だけなら負けてた戦いを『どうやって戦うか』とか『この局面でどうするか』とか考えながら戦うのは流石に疲れる。
まあ考えながら戦う事で勝つ事が出来たんだけどね!!
「確かに疲れたわね、ティータイムにしましょう」
私達は館の部屋を一つ使わせてもらいティータイムをする事にした。
私達がユリシーズを堕としてから10日・・・色んな事があった。
まずはユリシーズ攻略後の会議で攻略戦の報告と今後の事に関する会議。
そこでユリアンが倒し捕縛した男の話やムーラさんからウラットの最後とアースドラゴン戦の報告・・・そして私が領主を打ち取った事・・・その全ての情報の共有。
これから制圧したユリシーズをどうするべきか・・キルアスキルがユリシーズにどのように関わっていたのか・・・・などの事も調査方法も決め・・そしてその方針が決まったらグランパルスへ攻略成功の報告と今後の方針を伝えるために使者を送る。
そして私は・・・・・・・何もする事が無かったので研究資料を見て過ごしていた。