作品タイトル不明
閑話 逃走
「敵襲!大軍がユリシーズに攻めてきました!!」
のんびりと部屋で爪の手入れをしていたら真司様から与えられた部下が慌てて部屋に入って来てそう口にした。
私はそれを見ながら溜息をつく。
「レディの部屋に入るんだからノックぐらいしなさい、それと敵が来てるのはさっきの呼び出しで知ってるわ、でも攻めてきたと言っても防壁があるんだからまだ私達の出番はないでしょ?慌て過ぎよ」
そう言いながらまた爪の手入れを始めると入って来た部下が口を開く。
「それが防壁が破壊され侵入してきました!!しかも破壊された防壁は5か所、そこから5つの部隊が5つの部隊に分かれて侵入してきました!!」
その言葉に私は立ち上がる。
「・・・・・・それは本当なの?」
私の視線を受けながら部下は真剣な顔で頷く。
「なら私の部隊の全員を集めなさい、私達も防衛に向かうわ」
「はっ!」
一礼して部屋を出て行く部下を見送り私は身の回りの物をかき集め逃げる準備をし集めた物を【ディメンションスペース】に放り込み部屋を出る。
そして部屋を出てそのまま外に出ると私に与えられた部下50人が集合していた。
「話は聞いてるわね?敵がこの街に侵入したらしいわ、我が部隊はそれらを倒す為に動きます、と言っても私の【魔法】の特質上巻き込みかねないので私は個人で動きます、後はボケット・・・貴方が部隊を指揮しなさい」
「わかりました!」
頷いたのを見て私は口を開く。
「ではお互い後で生きて会いましょう!」
「「「「「「「「応!!」」」」」」」
ボケットの命令で部下達は戦いが始まっている街へと走って行った。
「行ったわね」
部下達が街に向かったのを見送った後に私は反対側に向かい走り出す。
いくらあの御方と言えど3000人相手に勝てるとは思えない、ここはもう逃げるしかない!と思い部下が向かったほうと反対側の門に向かい走っていると侵入してきた騎士達とバッタリ鉢合わせしてしまった。
「動くな!!抵抗しにければ身柄の拘束だけで済ませる!が!抵抗するなら命は無いと思え!!」
騎士が油断なく構えその後ろにいる魔術師もいつでも【魔術】を使えるように構えている。
こんな近距離で【サモンズゲート】の詠唱を始めても詠唱が終る前に騎士に攻撃されてころされてしまう・・・・・・どうする?
「死ねぇぇぇ!!!」
私と騎士達が向き合っている場所の近くにある建物の上から盗賊がそう叫びながら騎士に向かい飛びかかって行ったのを見てバックステップを使い距離を作りながら口を開く。
「『「我が願いは我を襲う敵を討つ力・・・我が願いを聞き呼びかけに応じて此処に姿を現しその力をもって我が敵を討て・・・【サモンンズゲート』」
私の1メートル先に光り輝く門が現れてその光る門が開きそこからキラーアントがわらわらとでてきた。
「何っ?キラーアントだと?魔物を呼び出す魔法・・・貴様がウラットか!!」
飛び掛かって来た盗賊倒してすぐにを襲い来るキラーアントに驚きながらもすぐさま戦い始めそう叫ぶ騎士に向かい私は口を開く。
「その子達の相手頑張ってね、それじゃあ」
私は戦う為にここに居るんじゃなくて逃げる為にこっちに来てるんだからね。