軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

閑話 ユリシーズ

色々あって気分を落ち着かせるために俺は私室に籠り酒を呑んでいた。

「美味いな・・・流石最高級の酒だ」

俺はグラスに注がれた琥珀色の酒を煽り喉に流し込みそう呟きもう一口呑もうとグラスを煽ろうとした・・・その瞬間激しいノック音がした後に扉が開き衛兵が慌てたように入って来た。

「報告します!!グランパルス方面より大軍がユリシーズに向かって進軍中との知らせが入りました!!!その数およそ3000!ユリシーズに到着するまでおよそ2時間との事です!!」

その知らせに酒を呑むのをやめて立ち上がる。

「その大軍はどこの所属だ?」

知らせに来た衛兵にそう聞くと身を縮込ませながら衛兵が口を開く。

「帝国の旗が掲げられてるとの事です!見張りも破壊された防壁の修繕に参加していた為発見が遅れました」

くそっ!どいつもこいつも無能ばかりだ!!

「ナンバーズを全員呼べ!!それと晃はどうしてる?」

そう言うと衛兵が口を開く。

「晃様はいま・・・・その・・・・情婦と」

その言葉に溜息をついてから口を開く。

「ついでに晃も呼べ」

「はっ!」

衛兵が部屋を出て行く所を見送ったあ後テーブルの上に置いてあるグラスを再び手に取り酒を注いで一気に煽る。

「ゲームなら俺のターンのはずなんだがな」

俺はそう呟いた後にナンバーズが集まるまで酒を飲み続けた。

「ん?剣鬼はどうした」

剣鬼以外のナンバーズは揃っていたが剣鬼が一向に来ないのでそう聞くとボンクライが困った顔で口を開く。

「グランパルス侵攻以来見ていないのです、いい加減帰って来てもいいと思うのですが」

その言葉に俺は少し考えた後に口を開く。

「居ないのなら仕方ない・・・・・聞いてると思うがグランパルス方面から大軍が来たそうだ、数はおよそ3000」

俺がそう言うと部下の一人であるボンクライが真っ青な顔で口を開く。

「グランパルスにそのような戦力はありません!もしかして帝国が動いたのかも」

その言葉に俺は口を開く。

「帝国の旗を確認したそうだ、本来ならサル―サの先・・・・マルービサを落としてマルービサに戦力を集中させて防衛しグランパルス方面の全てを支配下に収める計画だったのだが・・・初手で失敗・・更なる戦力を集めてグランパルスを攻めるつもりだったのにまさかの帝国からの侵攻・・・どうしてこうなった?」

俺がそう言えばボンクライが顔を真っ青にして俯く。

「今はその責任を問うても仕方ない、全員で生き残る策を考えねばならぬ、幸い俺達は街の中にいる、暫くは籠城戦に持ち込んで時間を稼ぎナンバーズ全員で敵の数を減らす・・・・この作戦ではウラットの能力が我等の勝利の鍵となる、頼んだぞウラット」

俺はウラットに視線を向けてそう言うとウラットが嬉しそうに微笑み恭しく一礼する。

「お任せ下さい真司様・・・その命に代えましても真司様に指一本触れさせたりしません」

その言葉に頷き口を開く。

「それではまず俺の使者として敵軍に使者をたて時間稼ぎをする、その間に其々動け!晃は少し残ってくれ、話がある」

「おう」

晃が返事した後にナンバーズたちは部屋を出て行った。