作品タイトル不明
ねえ聞いて!!
「魔物だ!!」
グランパルスを出て4時間・・・先行している騎士達がそう言い放ちながら戦闘に私達ももしもの為に馬車から降りて戦闘態勢をとる。
「大丈夫そうね」
戦いを見守っていたシアがそう言いながら周囲を確認し口を開く。
「魔物の処理が終ったら直ぐに出ます!」
シアの指示を聞き皆が忙しく動き回り魔物との戦闘から20分で再び進軍する事になった。
「奇襲はあると思う?」
一緒の馬車に乗っているシアが真剣な顔でそう聞いて来たので私は少し考えてから口を開く。
「制圧部隊の事は知られてない筈だから奇襲は無いと思うよ、でも盗賊が襲ってくる可能性はあるかな?」
ユリシーズが盗賊に声をかけまくって治安が悪くなってるからトチ狂った奴等が喧嘩を売ってくる可能性はあると思う。
「盗賊が?この人数の部隊に?」
信じられないって顔で驚くシアに私は苦笑する。
「世の中にはいろんな人がいるんだよ」
そう言うとシアが何故か私をまじまじと見て納得したように頷く。
「確かにそうね」
「何で私を見て納得したのシア?ねえ?絶対に私を見て納得したよね?私は普通の一般市民だよ?ねえ聞いて!!」
何故か視線を逸らしながら耳をほじほじしはじめたシアにそう言うけどこっちを見てもくれない・・・悲しい!!と言う言い合いをしていたら一緒に乗っているユリアンが呆れた顔で口を開く。
「仲がいいのはいい事だけど気を抜き過ぎないようにね」
「わかってるわ」
私達は戦場向かっているはずなのに平和な時間を過ごしながらユリシーズへの旅路を続けた。
「お?しっかりと修繕してるね」
魔物との戦闘は複数回したけどユリシーズの兵や盗賊との戦闘はせずにユリシーズに着く事が出来た。
そして私がユリシーズに【魔法】を撃ち込んんだ場所からユリシーズを見てみれば私が破壊した防壁が応急的にではあるけど塞いであった。
「さて皆!!今から攻めるわ!!休憩を挟まないけど大丈夫よね?」
シアは振り向いて後ろに控える部下達にそう聞くと誰もが何も言わずに真剣な顔で頷く。
「事前に決めた班に分かれてください!それが済み次第戦闘を開始します」
シアの言葉に全員が動き出しそれを見たシアが視線を私に向ける。
「この戦いの開始の合図は貴女の【魔法】よ、任せたわ」
それは友人としての言葉ではなく部隊を率いている長としての言葉・・・その言葉に物凄い重みを感じながらも私は頷く。
「わかってるよ、さっさと終わらせて皆で祝勝会をしよう」
「ええ、その時には皆で楽しみましょう」
「うん・・・・あ!」
返事をした後に思いついた事があって『あ!』と言ったしますたらシア、ディアナ、ユリアン、ムーアさんが私に視線を向けて来た。
「ねえシア、シアは5つに分けた部隊の1つを率いるんだよね?」
その言葉にシアが頷く。
「ならナイトも連れて行って。ナイト、悪いけどシアの護衛をして欲しい」
私の後ろに控えているナイトに視線を向けてそう言うとナイトが首を左右にブンブンとふる。
「私は前線に行かないから護衛は必要無いんだ、だからシアの事を守ってあげて」
そう言ったら渋々と言った感じで頷くナイトに私は微笑みかける。
「ありがとうねナイト、って事でナイトをシアの護衛として連れていって。前にも言ったけどナイトの腕はピカイチだからね」
友達に怪我はして欲しくないからね。