軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

今まで知らなかったよ!!

「本当にごめんなさい!!」

いきなり廊下を走って来る音が聞こえたと思ったらユリアンが勢いよくリビングに入って来て私とディアナに向かい深々と頭を下げながらそう言って来た。

「おはようユリアン、よく眠れたみたいだね」

時間はもう深夜にさしかかる時間帯で私達もそろそろ寝ようかと言っていた時にユリアンがリビングに突撃してきた。

「起こしてくれればよかったのに」

そう言いながら席に座るユリアンに私は真剣な顔で口を開く。

「今は無理をする時じゃ無いからいいんだよ、ユリアンは私達のリーダーでグランパルスとの橋渡しもやってるんだ、肝心な時に倒れられたら困るんだよ」

そう言うと深い溜息をつき頷き口を開く。

「確かにその通りね無理はしないようにするわ」

「うん」

私が頷くとユリアンが苦笑する。

「会議の話をしに来たのにまさか爆睡するとは思わなかったわ」

あ!

「そうだ!話の途中で寝ちゃったけど気になる事が一つあったんだよね、何でそんなに時間かかったの?聞いた感じ私がいた時に決まった事ばかりだよね?」

気になってた事を思い出してそう聞くとユリアンが真剣な顔になる。

「内通者をどうやって特定するかってのを話し合ってたのよ、どのレベルまで『入り込んでる』かとか『人数はどれくらい』とかね」

「確かに気になるけど判らないよね?」

ユリアンの言葉に私がそう言うとユリアンが真剣な顔で頷く。

「そう・・・判らないのよ、だからある事を基準として注視する事にしたの」

ん?ある事?何だろう?

「勤続年数よ、領主様の館に雇われた者、衛兵隊に雇われた者、グランパルスの街を支える役人・・その全員の勤続年数7年未満の人達は要観察とする事にしたわ」

ん?何で7年?と首を傾げているとユリアンが真剣な顔で私を見ながら口を開く。

「前に『領主が代変わりしてた』って言ったのを覚えてる?」

「うん」

確かユリシーズに初めて行った時に挨拶に行った後にユリアンがそう言ってた。

「マスール様に聞いた話じゃ7年前に今の領主に変わったらしいわ、なので7年と決めたのよ」

ん?

「どうしたのリア?難しそうな顔で首を傾げて?」

私が首を傾げながら考えてるのを見てユリアンが不思議そうに聞いて来たから考えている事を口にする。

「マスール様って・・・・・誰?」

私がそう聞くとユリアンが深い・・・・本当に深い溜息をついた後に呆れ顔で口を開く。

「マスール・グランパルス・・・・リアも幾度となく話していた領主様の名前よ?知らなかったの?」

・・・・・・・・・あの領主様の名前ってマスールっていうんだ?今まで知らなかったよ!!

「はぁぁぁぁ・・・・ここにグランパルスの関係者は誰も居ないから視線を逸らさなくてもいいわよ」

ユリアンがそう言いながらディアナを見るとディアナは『私は知ってたわよ』ユリアンに言ってた・・・え?ディアナは知ってたの?教えてくれても・・・・あ・・・・もう知ってると思ってたのね!!

「でもさ!注視してるだけじゃ何にもならないんじゃないの?」

話題を変えようとそう言うとユリアンが溜息をついた後に口を開く。

「そうとも言えないわ、この街を支える首脳陣は勤務歴20年を超える人達ばかり、しかも首脳陣から伝える情報は籠城の為の作戦・・・・もし援軍の事が知られてもかなり時間が経ってからになる・・・どう?」

首脳陣が信頼できるなら大丈夫そうだね。