作品タイトル不明
ダイブ!!
この部屋にいる誰もがユリアンに視線を向け、その視線を受けながらユリアンは真剣な顔で口を開く。
「私の提案・・・・・それは会議で決めた情報をこの後すぐに流すのです、勿論偽の情報を」
その言葉に領主様が首を傾げる。
「つまり嘘の情報を内通者に与えてユリシーズを欺き時間を稼ぐと?」
領主様の言葉にユリアンは優雅に微笑み口を開く。
「その通りです、付け加えるならこの策で内通者を絞りその者達に更に偽の情報を流す・・・・・まで出来たら最高ですね」
領主様はそれを聞き真剣な顔になり口を開く。
「だがそれでは我等の部隊も混乱する事になる」
領主様の言葉にユリアンは首を左右に振り口を開く。
「帝都からの援護の可能性の事は伝えずに『グランパルスで籠城し賊の攻撃に耐える』とだけ流すのです、これなら混乱はしないでしょう?」
あ!確かにそれなら混乱は無いよね、ただ援軍の事を言ってないだけだから!!と思っていたら領主様が納得したように頷く。
「だが本当に援軍は来るのか?もしユリシーズが攻めて来て援軍はこなかったでは我等は全滅だぞ?」
その言葉にユリアンが真剣な顔で口を開く。
「動くと思ってください、この会議の後にこれまでの情報を持たせて部下を帝都まで走らせるつもりです」
その言葉に真剣な顔で頷く。
「わかった、ならこれからの防衛体制に関して話し合いをしよう」
その日は夜遅くまで会議をした・・・・・・らしい!!え?何で『らしい』って?私はこの話の後に退室したからだよ、だって街の防衛体制なんて私が聞いても判らないからね!!
そして会議室を出た私とディアナは宿として宛がわれた家へと向かい家の前に立って足を止める。
「あれ?明かりがついてる?」
家に着いたのは夕方・・・うす暗くなった時間で窓から明かりが漏れていた。
「此処でいいんだったよね?」
隣にいるディアナにそう声を掛けるとディアナが頷く。
「誰か来てるんでしょ?入ってみればわかるわ。一応用心の為に私が先に入るわ」
ディアナが剣を引き抜き扉を開けて中へと入りその後を私がついて行き・・・・廊下を進んでリビングに入ると見知った顔・・・リッカちゃんがティファとミーティアを戯れていた。
「あ!お帰りなさい!!リアお姉ちゃん!!」
私に気がついたリッカちゃんがとても眩し笑顔でそう言ってきてティファとミーティアは私に向って走って来て・・・・ダイブ!!
「へぶっ!!」
ティファとミーティアの体当たりを受けて押しつぶされ押し潰してきたティファとミーティアは私の頬を一生懸命に舐めて来た。
「ただいま、元気そうで良かったよ」
尻尾を擦りながら頬を舐めてくるティファとミーティアの頭を撫でながらそう言った後に頬を舐められながらリッカちゃんに視線を向ける。
「リッカちゃんも元気そうで良かった、怪我は無いよね?」
私がそう言うとリッカちゃんも笑顔を浮かべながら頷く。
「はい!!誰も攻めてきませんでしたから怪我も無く過ごせました!」
どうやら私達がユリシーズに言ってる間に襲撃はなかったみたいだね、
「それはよかった、やっぱり平和が一番だよね」
「はい!!」
リッカちゃんも私と同じ事を思っていたようで笑顔で頷く。