作品タイトル不明
しっかりと言ってるよユリアン!!
「こちらは終わりました」
ムサドさんが襲い掛かかって来るキラーアントを全て倒してそう報告してきてユリアンが頷き口を開く。
「ベッツとディアナとナイトは周囲の警戒を、残りはキラーアントと盗賊の死体の処分を」
このままキラーアントと盗賊の死体を放置したままにしておくと別の魔物を呼び寄せる事にもなるしその死体が病原菌の元となる可能性もあるからね。
「あ・・・キラーアントのほうは【ディメンションスペース】に入れるから盗賊の死体だけ処理して」
私がそう言うとユリアンが頷き口を開く。
「だそうよ、始めましょう」
私はひたすらキラーアントを【ディメンションスペース】に入れ他のメンバーが死体を一か所に纏め【魔術】を使い焼却していく。
そしてすべての作業を終え私達は再びユリシーズに向かう・・・・事はせずに戦闘現場から少し離れた場所で休憩をとっていた。
「ねえリア・・・この先にもキラーアントのみたいな魔物はいると思う?」
「そりゃいるだろうね」
多分ウラットがやってると思うけどあの人って徹底的にやる人みたいだしね、それに【サモンズゲート】で呼ばれた魔物以外にも盗賊やここら辺に生息する魔物だっている。つまりはユリシーズまで油断は出来ないって事だ。
ユリアンは私の言葉を聞いた後に深い溜息をつく。
「苦労するのは判ってても行くしかないから仕方ないけど・・・・・行きたくないわね」
・・・判るよその気持ち!!本当は私だって行きたくないもん!!
「さて!そろそろ行きましょうか!!」
行きたくないと言うな気持ちを吹き飛ばすように大きな声でそう言って立ち上がるユリアンの言葉に私も立ち上がり拳を上にあげる。
「帰り・・・・行くよ!!」
危うく間違える所だった!!と思っていたら全員が笑い出したので良しとする!!
そして私達は再びユリシーズへ向う旅を再開した。
そして魔物や盗賊達と戦いながら何とかユリシーズに着く事が出来き離れた場所からユリシーズを監視していた。
「出入りが激しいわね」
あからさまに怪しそうな集団や人達の街への出入りが見て取れそう呟くユリアンの言葉に私も頷く。
「そうえ言えばさ遺跡調査終了後にユリシーズに行った時になんか住人達が少ない気がしてたじゃん?もしかして何かやばいって感じて逃げ出した人がいたのかな?」
あのピリピリしてた空気に何かを感じて逃げ出したとかありそうでそう言うとユリアンが少し考えてから口を開く。
「ありそうね・・・・・さてどうやって街の中へ入ろうかしら」
ユリシーズを見ながらそう呟くユリアンの言葉に私も考える。
「あ・・・・・ねえユリアン・・・盗賊を襲おう」
「は?」
え?何で『また変な事を言いだした』って顔で私を見るのユリアン?私変な事言ってないよね?
「また変な事を言いだしたけどそれに意味がるのよね?」
言葉にした!!思ってた事をしっかりと言ってるよユリアン!!ちょっと酷くない?泣くよ?そう思い溜息をつき口を開く。
「なんか酷い言い様だけど勿論理由はあるよ、あいつ等・・・・わかりやすく言えば襲った盗賊団
に成りすませて街の中に入れないかなと思ってさ、見た感じあまりチェックとかしてない感じなんだよね」
私がそう言うとユリアンがユリシーズに視線を向ける。
「確かにあまり確認していないわね」
だよね?チェックが厳しい時って入場門の前に行列が出来るはずなのにあれだけの出入りが激しいのに行列だ出来ていないんだよね。
これってチャンスだよね?