作品タイトル不明
盗賊を助ける義理は無い!!
私達は会議を終えて宿として宛がわれた家へと戻って来た。
そしてこれからの事を話し合う為に調査隊各責任者たちがこの部屋で顔を突き合わせていた。
「さて・・・・さっきの会議での話通り私達だけでユリシーズに潜入する事になったわ、メンバーは私、リア、ディアナ、ナイト、ベッツ、ムサドの6人で行きます」
ムサドさんは魔術師団に所属する魔術師で今回の調査隊に参加している男達でこの2人はかなりの使い手だからいざと言いう時の為の人員でもあると思う。
「そして居残り組の指揮はムーアに任せます」
ムーアさんはそれを聞き真剣な顔で頷く。
「私達はこれからすぐにユリシーズに行きます」
まあこういうのは急いだ方が良いからね、参加する以上私も頑張るよ!!
「・・・・・・・・・・・これは予想外よ」
グランパルスを出てユリシーズに向かい始めて2日が経ち私達は徒歩でユリシーズに向かっていると目の前にはキラーアントの群れ・・・・・しかも200は越えている・・・が!50人ほどの盗賊達を襲っているのが見えて私達は巻き込まれないように離れて場所で足を止めて様子を見る事となってそれを見ていたユリアンが『予想外宣言』をした。
まあ私達から見れば『敵同士の戦い』となるんだから仕方ない。
「まあこうなるよね」
私がそう呟くとユリアンが私に視線を向けてきたので私は目の前で行なわれている戦いに視線を向けながら口を開く。
「前にも言ったけどウラットの使う【サモンズゲート】で呼び出した魔物はただ呼ばれただけの状態なんだよ、だから目の前に人間がいればそいつに襲い掛かるのは当然の事なんだよ」
その言葉にユリアンが首を傾げる。
「なら何でウラットは魔物を呼び出したのかしら?キラーアントはウラットの呼び出した魔物で間違いないわよね?」
私はその言葉に苦笑する。
「確かに【サモンズゲート】をで呼ばれた魔物で間違いないと思う・・・・けどウラット以外の人間が呼んだのかも知れないよ?ボンクライが【魔法】を使えたようにウラット以外の人間が【サモンズゲート】を使ったのかもしれない、まあでも多分だけどキラーアントを呼び出した理由はなんとなくわかる」
その言葉にユリアンが真剣な顔で視線を向けてきたので私は話を続ける。
「時間稼ぎだろうね、一応ナンバーズのボンクライを負かせた奴がグランパルスに居て追いかけて来るかも知れない・・・・だからその足止めの為にキラーアントを呼んで放置した」
【サモンズゲート】を使って放置しておけば時間稼ぎは出来るからね、お手軽で確実な方法だ、私だったらその策を使う。
私がそう言うとユリアンが納得顔で頷いた。
「・・・・・終わったみたいよ?」
私達が小声で話し合っていると盗賊と魔物の戦いを見ていたディアナがその惨状を見ながらそう言って来たので私達も再度盗賊と魔物が戦っている場所に視線を向ける。
「まあ当然そうなるよね」
目の前には皆殺しにされた盗賊達の死体に群がるキラーアント達・・・・・・やはり数の暴力に勝つ事は出来なかったみたいだね。
「んじゃさっさと終わらせようか」
私は下委に群がるキラーアントに向かって合成版の【ストームウェーブ】を放ちサクッと倒していく。
何で盗賊達を助けなかったのかって?それは単純!盗賊を助ける義理は無い!!これまで散々好き勝手やって来ていろんな人達を苦しめた奴等を助けるほど私は『良い人』にはなれないんだ。