作品タイトル不明
アイツの事すっかり忘れてた!!
領主様がユリアンの言葉に首を左右に振り口を開く。
「もう少し連れて行った方が良くないかい?流石に6人は少なすぎる」
その言葉にユリアンが苦笑する。
「私達はユリシーズにただ入るのではなく潜入するんですよ?人数は少ない方が良い」
その言葉に領主様が首を傾げる。
「正面から街に入ればいいだろう?何故『侵入』せねばならんのだ?」
その言葉ユリアンが真剣な顔になり口を開く。
「リアの考察が当たっているなら我々の顔は知られています、ですので侵入するのです。それと我々の人数を少なくしている理由はもう1つあります」
ユリアンが首を傾げる領主様を見ながら話を続ける。
「賊達がまたグランパルスを狙ってくる可能性があるからです、ですからグランパルスに残る人は多い方が良い」
その言葉に領主様とバスガックさん初めてその可能性に気がついたと言う顔になる。
「ですので情報集班は少数精鋭で行きたいと思います」
確かにもう攻めてこないとは言い切れないからそのほうがいいと思う。
「わかった・・・・すまぬな・・其方達には危険な目に遭わせてばかりで・・・・領主として何も出来ぬ自分が情けない」
・・・・・・・あ!落ち込んだ!!と思っていたらそれを見たユリアンが苦笑する。
「領主様には領主様にしかできない仕事・・・・この街を守り導く・・・と言う仕事があるではありませんか、それと同じように私達にしかできない仕事・・・・今回の情報収集は私達にしかできないから私達が行くのです、ですのでお気になさらずに」
まあ元々ユリアンは情報部のエースだからねユリアンの言ってる事は間違っていないよね1と思っていたらユリアンが私に視線を向けて微笑む。
「勿論リアは侵入班に加わってもらうわよ?ディアナとナイトもね?」
あれ?私は情報部じゃないから専門外なんだけど?と首を傾げているとユリアンが深い溜息をつく。
「リアの考察通りだとするとユリシーズにボンクライがいる可能性が高いでしょ?」
あああああ!!アイツの事すっかり忘れてた!!ユリアンの言う通りだ!!なら私も行かないといけないじゃん!!
「わかったよ、でも今回はティファとミーティアはグランパルスに残していくよ」
私の言葉に足元で寛いでいたティファとミーティアが立ち上がって何かを言いたそうな目で私を見て来た。
「2人にはここに残ってリッカちゃんの事を守って欲しいんだ」
此処が戦場になる可能性があるから戦う事に慣れていないリッカちゃんを守る為に2人に協力してもらいたいんだよね。
ティファとミーティアは実力的にリッカちゃんのボディーガードにはもってこいだし、それに何と言っても疲れた心を癒す能力があるからね!!リッカちゃんもニッコニコになるよ!!
「駄目かな?」
ティファとミーティアを見ながらそう言うとティファとミーティアが少しの間見つめ合いその後に私に視線を向けて『ウミャ!』『ガウ!!』とドヤ顔で鳴いてきた。
「ありがとうね。頼りにしてるからリッカちゃんを守ってあげてね」
そう言いながらティファとミーティアを撫でていると領主様が真剣な顔で口を開く。
「すまぬが頼む、だが無理はしないでくれ」
私達はユリシーズに再度向かう事になった。