作品タイトル不明
最悪だ!!
ボンクライを逃がしたものの何とかグランパルスの奪還に成功した・・・・が!!それからがまた大変だった。
まずは街の中に賊が残っていないかの確認、次に住民達の被害確認、そして賊達に滅茶苦茶にされた建物や物資、重要書類などの確認・・・それらを確認した後に街の復旧と被害者のサポートとかなり忙しく過ごした・・・・グランパルスの上層部やそれを手伝った調査隊の皆がね!!
私はと言うと何をしても邪魔になると思い宿として割り当てられた家に籠りこれまでの旅で調べて来た遺跡に関する書類を作成しそれを纏めて何時でも提出できるようにしていた。
そしてグランパルスを奪還して2日目の夕方ユリアンが家にやってきた。
「リア・・・ついて来てくれる?これから会議があるのよ」
「へ?」
何で私が会議に参加しなきゃいけないの?と思い首を傾げていると真剣な顔のままユリアンが話を続ける。
「これから行われる会議はこの街に事に関する物じゃないわ・・・詳しくは会議で分かるけど端的に言うと今日賊の死体を処分しようと作業していたのだけど、賊の死体の中に居てはいけない奴がいたのよ」
ん?『居てはいけない人』?まあその会議に参加すればわかるか。
「わかったよ」
私が立ち上がると隣に座っていたディアナも立ち上がる。
「私も行っていいのよね?」
ディアナがユリアンにそう聞くと真剣な顔で頷いたのでディアナも真顔で頷く。
「それじゃあ行きましょう」
私達はユリアンに案内してもらい会議が行われる場所・・・・領主様の家へと向かった。
何も起きる事も無く領主様の家に着き、ユリアンは迷うことなく建物へと入って行き
私達もその後を追うように建物へと入り、少し長い廊下を歩きとある扉の前で足を止めて扉をノックする。
「誰か?」
中から聞き覚えのある声・・・・バスガックさんの声が聞こえてきた。
「私です、リア達を連れてきました」
「入ってくれ」
その言葉を聞きユリアンが扉を開けて部屋の中へと入って行き私とディアナもその後を追うように部屋Aへと入る。
その部屋は会議室として使われているのか15畳ほどの広さで部屋の中心に細長いテーブルと10個の椅子・・・それ以外は何も置かれていない部屋だった。
そしてその部屋に先客が5人・・・領主様と衛兵長さんと魔術隊の責任者とムーアさんとベッツさんが座って待っていた。
「来たね・・・では始めようか」
領主様がニコリと笑いそう言うと私以外の全員が真剣な顔で頷く。
「では」
会議が始まり立ち上がってそう言ったのはユリアン。
「まずは状況説明をします」
その言葉に私を含めた全員が頷く。
「今日私は賊達の事を調べる過程で今回倒した賊達の死体処分の現場に立ち会いました」
まあ死体は話さないけど道具や武器・・・所有物とかで『こいつあそこの出身じゃね?』位の事が稀にわかるらしいからね。
「そしてその死体の中に見覚えのある顔が複数ありました」
これが家に来た時に言ってた『居てはいけない人』って事ね。
「その見覚えのある人物達の中の一人がある領主の家の執事です」
その言葉にここに居る全員が固まる。
「その人物以外にも衛兵隊にいた人もいました」
最悪だ!!そりや確かに『居ちゃいけない人達』だね!!