作品タイトル不明
ニーズヘッグが調子に乗るから言わないけど!!
バスガックさんがユリアンの話を聞き目を細め口を開く。
「先程逃げた者もキルアスキルの構成員だといってましたな?」
絞り出すようにそう言ってきてその言葉にユリアンが頷く。
「はい、先程逃げた者から直接聞きました。彼はキルアスキルの精鋭ナンバーズの<ナンバーⅡ
天魔>のボンクライ・ムノーと名乗りました」
その言葉にバスガックさんが腕を組み考え込むのを見ながらユリアンは話を続ける。
「そして彼はセレストーレを卒業した私達の同期です」
バスガックさんがその言葉に目を見開いたがその後に深い溜息をつきそして口を開く。
「その話を詳しく聞きたいが今はキラーアントの群れの対処だ、手伝ってくれ」
ユリアンがその言葉に頷き視線を向けて来る。
「頼めるかしらリア?」
その言葉に私は頷き入場門へと向かい走り出す。
私達は入場門の脇にある防壁の上へと上がる階段を急いで上がり防壁の上側に着くと【魔術】を使える兵隊達や顔馴染みの調査隊の魔術師達がグランパルスに迫っているキラーアントの群れに広範囲系の【魔術】を撃ち込み何とか抑え込んでいる所だった。
「リアお姉さん!!来てくれたんですね!!」
キラーアントの群れの撃退に参加していたリッカちゃんが私に気がつきそう言うと周囲の仲間も嬉しそうな顔になり更にキラーアントの群れへと【魔術】を撃ち込み始める。
「私も参加するわ、リアはいつのも奴を使ってくれる?時間は稼ぐわ」
ユリアンがそう言ってリッカちゃんの隣に立ち広範囲魔術を詠唱破棄で打ち込み始めた。
それを見た後に私は一度深呼吸一度した後にニーズヘッグを握りしめニーズヘッグを構えて口を開く。
「『魔法を司る神リリアーナよ我が願いを聞き届け我が敵を打ち倒す力を貸し与えたまえ・・・・・・我が望むは敵を打ち亡ぼす雷・・・・【サウザンドボルト】!!』」
グランパルスに向かってくるキラーアントの群れの上空に黒い雲が発生し・・そして数えるのが嫌になるほどの雷がキラーアントの群れを襲い始め・・・そしてグランパルスへと進行しようとしていたキラーアントの群れは全滅した。
「ふう・・・・」
相変わらず【サウザンドボルト】を使うと疲れるね、まあニーズヘッグのお陰で前よりも楽になったけど口にしたらニーズヘッグが調子に乗るから言わないけど!!
「ん?」
向かってくるキラーアントがいないのを確認して振り向くとバスガックさんと衛兵隊の魔術師達が私をガン見しながら固まっていた。
「どうしたのバスガックさん?」
私がそう訊ねても何の反応もしない事に首を傾げているとユリアンが溜息をつきながらユリアンが歩いて来た。
「私達はもう見慣れてるから驚かないけど、バスガックさん達の反応が普通なのよ?あれほどの威力の【魔術】はないから」
あ!そっか!!私が使った【サウザンドボルト】の威力に驚いてたんだね!!ん?何でそんな可哀そうな人を人を見る目で私を見るのユリアン?私何もやってないよ?
「バスガックさんそろそろ戻ってきてください、街は取り戻しましたけどまだ街の中に賊が潜んでいいる可能性があります、それを確認せねばなりません」
ユリアンの言葉に現実に戻って来たバスガックさんが一緒に固まっていた衛兵達に視線を向けて口を開く。
「10人1組で建物を見て回れ!!それと住人達の安否の確認もだ!!急げ!!」
奪還作戦は成功した・・・・けどこれからがまた大変だ。