軽量なろうリーダー

作品タイトル不明

言ったんだね!!

バスガックさんがそんな事をいい出した為にボンクライを逃がさないように見張りながら耳を傾けていると私でも驚くような事をバスガックさんが口にした。

「ユリシーズへ方面の街道からキラーアントの群れがグランパルス目掛けてやってきた!門を締め防壁の上から【魔術】を撃ち込み耐えているがいつまでもつか分からん!!」

「「は?」」

私とユリアンは同時にそう口にして驚き固まり、それを見たボンクライが踵を返して走り出した。

「ちょ!!逃げるな!!」

走り出したボンクライにユリアンがそう声を投げかけると『俺に構っていていいのか?この街の中にキラーアントが入って来るぞ?』と叫びながら言われてユリアンが足を止める。

それを見ていたガックさんが首を傾げる。

「あの者は?」

ユリアンがもう追いつけなくなったボンクライを見ながら溜息をつく。

「今回の主犯ですよ・・・・アイツはキルアスキルの精鋭らしいです」

バスガックさんが口をあんぐり開けた後に自分がボンクライを逃がすきっかけとなった事に思い至り頭を下げる。

「すまぬ!!まさかそんな事になっていようとは思わなかった!!」

その言葉にユリアンが首を左右に振り口を開く。

「お気になさらずに、それよりもキラーアントの群れの規模はどれくらいですか?」

その問いにバスガックさんが顔を上げて真剣な顔になる。

「100から150の間・・・と言った所だ、ただの魔物なら気にしない数なのだが虫系の魔物は話が違うからな」

ただの魔物・・・ゴブリンとかなら防壁があるから慌てずに対応できるんだけど虫系の魔物はその防壁を難なく登ってくるときもあるんだよね。

「確かにそうですね・・・その規模の数は少しまずいかもしれませんね」

ユリアンの言葉にバスガックさんが頷き口を開く。

「今は衛兵隊所属の魔術師と調査隊から参加してくれている魔術師達によって抑え込んでいるがいつまでもつか分からん」

その言葉にユリアンが少し考えてから私に視線を向ける。

「リア・・・頼めるかしら?ってリア?」

返事をしないで考え込んでいた私を見て首を傾げるユリアンを見て苦笑した後に私はバスガックさんに視線を向ける。

「ねえバスガックさん?グランパルス付近ってキラーアントって出るの?」

グランパルスからユリシーズ・・・そしてユリシーズにある遺跡まで旅をしたけど一度もキラーアントを見た事が無かった、なのにいきなりキラーアントの群れが出て来た・・・これはかなりの違和感だ。

その問いに『はっ!!』っとユリアンとバスガックさんが顔を見合わせる。

「言われてみれば確かに・・・・この辺り・・・と言うか帝国からグランパルス方面にはキラーアントは生息しておらぬ・・・・どういう事だ?」

バスガックさんがそう呟けばユリアンも少し考えた後に何かに気がつき私にに視線を向けて来る。

その視線を受けて私は頷き口を開く。

「ユリアンの考え通りだと思うよ」

私がそう言うとバスガックさんが私とユリアンを交互に見た後に首を傾げる。

「どういうことですかな?」

ユリアンがバスガックさんの問いに真剣な顔で口を開く。

「キルアスキルの構成員の中に魔物を飛びよせる・・・違うわね・・・その場に召喚する事が出来る【魔術】を使える奴がいるんですよ」

あれ?【魔術】じゃなくて【魔法】なんだけど?あ!【魔法】って言っても信じてくれないかもしれないから聞き馴染みのある【魔術】って言ったんだね!!