作品タイトル不明
相手は私とユリアンがする!!
「こいつの命が惜しけりゃ・・・・げふっ!!」
賊達を倒しながら進んでいたら20代の女性を人質をとった10人組が私の目の前に立ちはだかったので迷わずに【エアバースト】で吹き飛ばす。
「ううううう」
賊から解放されて蹲る女性に駆け寄り周囲を見て口を開く。
「この子の回復をするから少しの間守ってユリアン、ナイト」
奴等に無理矢理連れて来られた時に膝すりむいていたらしく擦りむいた場所から血が出て来ていたので私は【ウオーター】で汚れを流してそれから【回復魔術】を使い傷を治す。
「立てる?」
蹲って泣いていた女性にそう声を掛けると女性が涙をぬぐいながら頷き立ち上がる。
「助けてくれてありがとう」
私はその言葉に首を左右に振り口を開く。
「偶々だから気にしないで、これから安全な所まで行ける?」
女性はその言葉に顔を歪め俯く。
「この街に安全な場所なんてないわ・・・・・・何処に行っても盗賊だらけだから」
ああ!この人はバスガックさん達がこの街に突入してきたのを知らないんだ!!と思っていたらユリアンが女性に微笑みかけ口を開く。
「大丈夫よ、今領主様と衛兵隊がこの街に突入して賊を討伐してるから」
ユリアンの言葉に女性がほぅっとした顔になる。
「それじぁ・・」
女性が何かを言おうとした時にディアナがこっちに向かって走って来るのが見えたので私は手を振って微笑む。
「無事ねリア?」
やって来てすぐに私の心配をしてくれるディアナに嬉しく思いながら頷く。
「いい所に来たねディアナ」
いい所に来たじゃんディアナ!と思いながらそう声を掛けるとディアナが私に疑惑の視線を向ける。
「・・・・・何その言い方?」
ディアナが疑惑の籠った眼差しを向けてきたけど私が無視・・・・気がつかないふりをしながら微笑む。
「このお姉さんを本隊に預けて欲しいんだ、1人で行ったらまた賊に捕まりそうでさ」
私がそう言うとディアナが心配そうな顔で私を見る。
「リアもくればいいじゃない?」
その言葉に私は首を左右に振り口を開く。
「私とユリアンはアイツ・・・・ボンクライを探したいんだよ」
賊の中で強い剣士とかなりの腕の魔術師がいるという話から間違いなくボンクライがその魔術師だと思う、だから突入班の負担を減らす為にもボンクライの相手は私とユリアンがする!!それが同期である私達の役目だと思うんだ。
・・・・・・・・・・決してボンクライがどんな魔術を使うのか興味があるから相手する訳じゃないよ?ホントウダヨ?
「はぁぁぁぁ・・・わかったわ、しっかり守ってあげてねナイト?それとユリアン?今回は仕方ないと思うけど暴走しないようにね?」
ユリアンがかなり怒ってるのを知っているのでディアナがそう言ってお姉さんに微笑みかける。
「衛兵隊まで送るわ、行きましょう」
ディアナがお姉さんを引き連れて歩いて行くのを見送った後にユリアンに視線を向ける。
「さっきの場所まで戻る?」
その問いにユリアンが頷く。
「そうした方が良いわ、ついでに賊も倒しながら進みましょう」
私達はそのままさっき来た道を戻り始めた。