作品タイトル不明
なんて事になったら恨まれるしね!!
「一組織が帝国に戦争を仕掛けるなんて狂ってるとしか言えないわ」
私の憶測を聞いて目を見開きながらそう呟くユリアンに私は話を続ける。
「そうでもないよ?キルアスキルの『あのお方』が【魔法】を大人数に教えたらわからなくなる」
【サウザンドボルト】をはじめとする広範囲魔法を100人に教えてその100人で帝都を襲撃すれば確実に更地になる。
「簡単な話、大人数で動く軍隊を広範囲魔法で吹き飛ばしていけば人数差はどんどん関係なくなる、もしかしてそれを狙ってるのかもね」
流石に何も考えずに帝国に喧嘩を売るなんて事は無いだろうからね、キルアスキルにはウラット以外にも【魔法】を使う奴はいそうだし。
「ありそうで怖いわね・・・・」
ユリアンは私の言葉を聞き少し考え口を開こうとした所で馬車が止まった。
「着いたのかな?」
そう言いながら私はドアを開けて降りて周囲を観察すると森の中にある開けている場所にテントがかなりの数のテントが張られていた。
そしてここに居る誰もが忙しそうに動き回っていた。
そんな中私達を案内してくれた衛兵長さんが私達のほうに歩いてきてユリアンに視線を向けて口を開く。
「今から領主様に会ってもらいたいがいいか?」
「わかりました」
ユリアンは衛兵長さんの言葉に頷いた後に渡井たちに視線を向ける。
「貴女達はゆっくりしてて」
そう言ってユリアンは衛兵長さんを追いかけるようにして歩いて行った。
「私達は端のほうに行きましょう」
ディアナが周囲を見ながらそう言って来たので私は頷く。
「だね、ここに居る人達の邪魔になっちゃうしね」
いつでも戦いに行けるように用意している所によそ者が来て邪魔してきた!なんて事になったら恨まれるしね!!
「さてと・・・・」
はじのほうに歩いてきて誰の邪魔にならないのを確認してから【ディメンションスペース】からテーブルと椅子を取り出してついでにティーセットも取り出す。
「紅茶でも飲もうか」
それからしばらくの間私とディアナは紅茶を飲みながらこれからどうなるんだろうね?とか話しながら過ごした。
「リア」
ディアナと話をしていたらユリアンがやって来てそう声を掛けてきた。
「ん?もう話し合いは終わったの?」
その問いにユリアンが真剣な顔で首を左右に振り口を開く。
「グランパルス奪還戦の話し合いをするんだけど貴女も参加して欲しのよ」
「は?え?何で?」
こういった話し合いって領主様とその他の偉い人達で話し合うもんじゃないの?と首を傾げているとユリアンが真剣な顔で口を開く。
「リアは偶に斜め上の事を考えつくじゃない?今はそれが必要なのよ」
「それって褒めてないよね?」
何で視線を逸らすのかなユリアン?と思いながらユリアンを睨んでいるとユリアンが『ごほん』とわざとらしく席をした後に口を開く。
「とにかく話し合いに参加して欲しいのよ、勿論領主様には許可を取ってあるわ」
むぅ・・・・これは行かないといけない流れだね、仕方ないね。
「わかったよ」
私がそう頷くと隣で私達の話し合いを見ていたディアナが口を開く。
「私も行っていいわよねユリアン?」
ディアナの言葉にユリアンが頷く。
「もちろんディアナも参加していいと許可を得ているわ」
行きたくないけど行くしかないね・・・・さてどんな話し合いになるのかな?