作品タイトル不明
傘下に入れたユリアンが言ってた気がするし!!
ユリアンの話を聞き静まり返る皆を見てから私は口を開く。
「で?ユリアンはどうしたいの?グランパルスを取り戻す?」
この部隊の隊長はユリアンだ、こういう時はユリアンがどうするかを決めなければならないと思う。
その言葉を聞いた皆は再びユリアンへと視線を向ける。
「私は・・・グランパルスを取り戻す為の戦いに参加したいわ」
ユリアンは帝国に仕える人間だからそうなるよね。
「ならどうやって取り戻すか決めよう」
私がそう言うとユリアンが真剣な顔で口を開く。
「先ずは領主様と合流するわ」
そう言った後にユリアンは私達の話し合いを見守っていた衛兵長さんに視線を向けると衛兵長さんが頷く。
「ここから3時間位離れた場所に領主様はおられる、そこまで案内しよう」
そう言って歩き出す衛兵長さんにふと気になった事を聞きたくなって口を開く。
「何であそこにいたの?もしかして私達を待ってた?」
そう聞くと衛兵長さんが私を見微笑み口を開く。
「まさか、部下と共に街の様子を見に来たのさ、だが入場門は固く閉ざされ調べる事が出来なかった」
そうやら偶然此処に来てたみたいだね、もし衛兵長さんと会わなければ盗賊達とやりあったかもしれないね。
「それじゃあ各自移動するように、案内おねがいします」
ユリアンがそう指示をだしわたしは馬車に乗り込みその後にユリアンが乗り込んできた。
そして私達は領主様が居るであろう場所へと向かい為に馬車を走らせ始めた。
「ねえどう思うリア?」
馬車を走らせてすぐにユリアンが真剣な顔でそう言って来たので私は首を傾げる。
「盗賊団と街の襲撃・・・・偶然だと思う?」
その言葉に私はすぐに首を左右に振り口を開く。
「まさか。これは賊にしてやられたって事だろうね・・・あ!」
ユリアンの言葉にそう答えるととある考えが頭によぎり思わず『あ!』と呟きそれを見たユリアンが真剣な顔で口を開く。
「何かわかったの?」
その言葉に私は口を開く。
「これは私の推測だよ?それを踏まえて聞いてね?」
頷くユリアンとディアナを見た後に私は話を続ける。
「これがキルアスキルの狙いじゃないのかな?」
そう言うとユリアンが真剣な顔で口を開く。
「キルアスキルの狙いがグランパルスを落とす事?」
その言葉に私は首を左右に振り口を開く。
「正確には違うかな?キルアスキルが盗賊達に資金提供して活発化させたのは盗賊が出れば探索者達だけじゃなくて衛兵達も討伐隊を出させるような状況を作る事・・・・そして今回はキルアスキルの息のかかった盗賊団に仲間を集めさせてそれを囮に使い本隊が街を落とす・・・ついでに言うなら盗賊達が活発化してからかなり経つから出番の多かった衛兵達の疲れもたまってるだろうしね」
確かどこかの盗賊団を傘下に入れたユリアンが言ってた気がするし!!
複数の狙いの為に『資金提供』をして盗賊達を利用して自分の組織の構成員を使うことなく被害を最小限に抑えつつグランパルスを落とした。
「もしかしてこれで済まないかもね」
キルアスキルはグランパルス方面で活動している裏組織だ、そのキルアスキルがグランパルスだけを狙っているとは考えにくい。
マル―ビサやユリシーズだって狙われている可能性はあると思う。
「・・・・・まさかキルアスキルは帝国相手に戦争をする・・・と言う選択を取ったと?」
まあ帝国の街を占領するという事はそういうことだと宣言しているようなものだからね。